2026年10月4日から10日まで、マレーシアで「FIBA U18女子アジアカップ2026」が開催されました。
U18女子日本代表はグループフェーズでチャイニーズ・タイペイ、マレーシア、中国に3連勝。グループBを1位で突破すると、準決勝では韓国に80-43で快勝し、2018年大会以来の決勝進出を果たしました。
10月10日の決勝では、大会3連覇を狙うオーストラリアと対戦。
試合終了4秒前に竹内みやが逆転3ポイントシュートを成功させましたが、残り1秒に再逆転を許し、82-83で惜敗しました。
日本は4勝1敗で大会準優勝。2008年以来18年ぶりの優勝には届かなかったものの、銀メダルを獲得しています。
さらに、竹内みやが大会MVPとオールスターファイブ(ベスト5)に選出されました。
本記事では、日本代表メンバー、全試合の結果、決勝の激闘、大会個人表彰などをまとめます。
FIBA U18女子アジアカップ2026の大会概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | FIBA U18女子アジアカップ2026 Division A |
| 開催期間 | 2026年10月4日~10月10日 |
| 開催地 | マレーシア・スレンバン |
| 会場 | カリスマ・アリーナ |
| 出場チーム | 8チーム |
| 優勝 | オーストラリア |
| 準優勝 | 日本 |
| 大会MVP | 竹内みや(日本) |
出場国・グループ分け
グループA
- オーストラリア
- 韓国
- ニュージーランド
- フィリピン
グループB
- 中国
- 日本
- チャイニーズ・タイペイ
- マレーシア
日本はグループBを3戦全勝で突破しました。
U18女子日本代表メンバー
| 選手 | ポジション | 身長 | 所属 |
|---|---|---|---|
| 山本 弥音 | SG | 169cm | 山梨学院大学1年 |
| 浜口 ゆず | SG | 174cm | 東京医療保健大学1年 |
| 水林 夢翔 | C | 178cm | 桜花学園高校3年 |
| 松本 璃音 | PG | 161cm | 大阪薫英女学院高校3年 |
| 嶋森 羽奏 | PF | 175cm | 聖和学園高校3年 |
| 勝部 璃子 | C | 180cm | 桜花学園高校3年 |
| 小池 昌鈴 | SF | 171cm | 福井工業大学附属福井高校3年 |
| 坂田 萌 | SF | 171cm | 千葉経済大学附属高校3年 |
| 竹内 みや | PG | 162cm | 桜花学園高校3年 |
| 細澤 幸生 | PF | 175cm | 大阪薫英女学院高校3年 |
| 石綿 文 | PF/C | 187cm | 京都精華学園高校2年 |
| 大槻 佳子 | PG/SG | 166cm | 大阪薫英女学院高校2年 |
ヘッドコーチは鈴木良和氏。
高校生を中心に、大学1年生2名を加えた12名で大会に臨みました。
U18女子日本代表の全試合結果
| 日程 | ラウンド | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 10月4日 | グループB | チャイニーズ・タイペイ | ○ 83-55 |
| 10月5日 | グループB | マレーシア | ○ 136-29 |
| 10月6日 | グループB | 中国 | ○ 73-68 |
| 10月9日 | 準決勝 | 韓国 | ○ 80-43 |
| 10月10日 | 決勝 | オーストラリア | ● 82-83 |
最終成績は4勝1敗。グループフェーズを無敗で突破し、決勝まで勝ち上がりました。
10月4日|日本 83-55 チャイニーズ・タイペイ
| チーム | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本 | 20 | 12 | 25 | 26 | 83 |
| チャイニーズ・タイペイ | 21 | 13 | 10 | 11 | 55 |
日本は前半を32-34と2点ビハインドで折り返しました。
しかし後半はディフェンスから流れをつかみ、第3クォーターを25-10、第4クォーターも26-11と圧倒。
竹内みやが14得点、小池昌鈴が11得点、勝部璃子が10得点を記録し、83-55で白星スタートを切りました。
10月5日|日本 136-29 マレーシア
| チーム | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本 | 40 | 33 | 27 | 36 | 136 |
| マレーシア | 5 | 6 | 15 | 3 | 29 |
開催国マレーシアとの第2戦では、日本が107点差の大勝を収めました。
前半だけで73-11と圧倒し、後半も攻撃の手を緩めず136得点。
小池昌鈴が25得点、坂田萌が18得点、竹内みやが17得点を挙げました。
日本は34スティールを記録するなど、ディフェンスから大量得点を生み出しています。
10月6日|日本 73-68 中国
| チーム | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本 | 24 | 8 | 23 | 18 | 73 |
| 中国 | 20 | 12 | 21 | 15 | 68 |
グループB首位をかけた中国戦は、前半を32-32の同点で折り返す接戦となりました。
第4クォーターでは勝部璃子と坂田萌が3ポイントシュートを決め、竹内みやも勝負どころで得点。
日本が73-68で勝利し、3戦全勝でグループB首位通過を決めました。
竹内は16得点、5リバウンド、5アシストを記録。勝部が14得点、坂田が11得点、大槻佳子が10得点を挙げています。
10月9日|準決勝 日本 80-43 韓国
| チーム | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本 | 20 | 20 | 21 | 19 | 80 |
| 韓国 | 10 | 14 | 13 | 6 | 43 |
準決勝では韓国と対戦し、80-43で快勝しました。
日本は第1クォーターから20-10とリードし、前半を40-24で終了。
後半もディフェンスの強度を維持し、最終第4クォーターでは韓国をわずか6得点に抑えました。
小池昌鈴が15得点、勝部璃子が13得点、坂田萌が12得点、水林夢翔が10得点を記録。
37点差の勝利で、2018年以来の決勝進出を決めました。
10月10日|決勝 日本 82-83 オーストラリア
大会3連覇を狙うオーストラリアとの決勝は、最後の1秒まで勝敗が分からない激闘となりました。
試合結果
| チーム | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本 | 23 | 14 | 19 | 26 | 82 |
| オーストラリア | 19 | 22 | 21 | 21 | 83 |
日本は第1クォーターを23-19とリードしましたが、前半終了時点では37-41と4点を追いかける展開に。
第3クォーター終了時点でも56-62と6点差をつけられました。
残り4秒、竹内みやが劇的な逆転3ポイントシュート
日本は最終第4クォーターに猛追。
残り10秒にオーストラリアがフリースローを1本決め、80-81となりました。
しかし残り4秒、竹内みやがステップバックの3ポイントシュートを成功させ、82-81と逆転。
日本は18年ぶりのアジア制覇まであと一歩に迫りました。
残り1秒に再逆転を許す
ところが、残り1秒にオーストラリアのマディソン・ライアンが決勝点となるシュートを成功。
日本は82-83で惜敗し、準優勝となりました。
竹内みやが25得点
決勝では竹内みやがチーム最多の25得点を記録しました。
| 選手 | 得点 |
|---|---|
| 竹内みや | 25 |
| 勝部璃子 | 21 |
| 小池昌鈴 | 12 |
勝部璃子も21得点と活躍。
日本は最後までオーストラリアを追い詰めましたが、わずか1点差で銀メダルとなりました。
大会MVP・オールスターファイブ(ベスト5)
FIBA U18女子アジアカップでは、チームの最終順位とは別に、個人の活躍を評価する表彰が行われます。
大会MVPは大会を通じて最も高く評価された選手に贈られる賞。オールスターファイブは大会を代表する5選手を選出するものです。
大会MVPは竹内みや(日本)
2026年大会のMVPには、日本代表の竹内みやが選出されました。
竹内は2025年のFIBA U16女子アジアカップでも大会MVPを受賞しています。
2026年のU18大会でも、ポイントガードとしてチームをけん引。
中国戦では16得点、5リバウンド、5アシストを記録し、決勝のオーストラリア戦ではチーム最多の25得点を挙げました。
特に決勝の残り4秒に決めた逆転3ポイントシュートは、大会を象徴するプレーの一つとなりました。
日本は惜しくも準優勝となりましたが、竹内は個人として大会MVPの栄誉に輝きました。
オールスターファイブ(ベスト5)選出選手
2026年大会のオールスターファイブには、以下の5選手が選出されました。
| 選手 | 国 | 備考 |
|---|---|---|
| 竹内みや(MIYA TAKEUCHI) | 日本 | 大会MVP |
| イム・ヨンソ(YEONSEO LIM) | 韓国 | ベスト5 |
| イザベル・スミス(ISABEL SMITH) | オーストラリア | ベスト5 |
| スン・ハンユン(HANYUN SUN) | 中国 | ベスト5 |
| マディソン・ライアン(MADISON RYAN) | オーストラリア | ベスト5 |
オーストラリアからは2名、日本・韓国・中国からはそれぞれ1名が選ばれました。
竹内みや(日本)
竹内みやは日本代表のポイントガードとしてチームをけん引しました。
2025年のFIBA U16女子アジアカップで大会MVPを受賞した実績を持ち、2026年のU18大会でもMVPに選出されました。
決勝ではチーム最多の25得点を記録。
試合終了4秒前に決めた逆転3ポイントシュートは、大会を象徴するプレーとなりました。
イム・ヨンソ(韓国)
韓国代表のガードとして得点面でチームを支えた選手です。
グループフェーズのニュージーランド戦では31得点、フィリピン戦では30得点を記録。
準決勝進出決定戦のチャイニーズ・タイペイ戦でも23得点を挙げ、韓国のベスト4進出に貢献しました。
韓国は最終的に4位となりましたが、イム・ヨンソは個人として高い得点能力を示しています。
イザベル・スミス(オーストラリア)
オーストラリア代表のガードです。
準決勝の中国戦ではチーム最多となる22得点を記録。
オーストラリアはこの試合を78-59で制し、決勝へ進出しました。
スミスは得点だけでなくアシストやスティールでもチームに貢献し、大会3連覇を支えた選手の一人です。
スン・ハンユン(中国)
中国代表のスン・ハンユンもオールスターファイブに選出されました。
中国はグループフェーズで日本に敗れ、準決勝でもオーストラリアに敗戦。
しかし、3位決定戦では韓国を106-69で破り、銅メダルを獲得しました。
この試合でスン・ハンユンは32得点、6リバウンドを記録。
チームの3位入賞に大きく貢献しています。
マディソン・ライアン(オーストラリア)
大会優勝国オーストラリアの中心選手です。
準決勝の中国戦では17得点、12リバウンドのダブルダブルを記録しました。
さらに決勝の日本戦では、試合終了残り1秒に決勝点となるシュートを成功。
日本の逆転劇を再びひっくり返し、オーストラリアを大会3連覇へ導きました。
決勝の勝敗を決めたプレーは、今大会でも特に印象的な場面となりました。
FIBA U18女子アジアカップ2026の最終順位
| 順位 | 国 |
|---|---|
| 優勝 | オーストラリア |
| 準優勝 | 日本 |
| 3位 | 中国 |
| 4位 | 韓国 |
オーストラリアは2022年、2024年に続く大会3連覇を達成。
日本は2018年以来の準優勝となりました。
3位決定戦では中国が韓国を106-69で破っています。
FIBA U18女子アジアカップの大会方式
Division Aには8チームが出場。
4チームずつの2グループで総当たりのグループフェーズを行い、その後に決勝トーナメントと順位決定戦を実施しました。
各グループ1位は準決勝へ直接進出。
2位と3位は準決勝進出決定戦を戦い、勝者が準決勝へ進みます。
日本はグループBを首位で突破し、準決勝で韓国、決勝でオーストラリアと対戦しました。
2027年U19女子ワールドカップ出場権も獲得
今大会は2027年に中国・成都で開催されるFIBA U19女子バスケットボールワールドカップの予選も兼ねています。
日本はグループB首位で準決勝への直接進出を決め、2027年U19女子ワールドカップの出場権を獲得しました。
アジアカップでは準優勝となりましたが、次の世界大会につながる結果を残しています。
まとめ|日本は準優勝、竹内みやが大会MVPに
U18女子日本代表はFIBA U18女子アジアカップ2026を4勝1敗の準優勝で終えました。
グループフェーズでは3戦全勝。準決勝では韓国に37点差で快勝し、2018年以来の決勝進出を達成しました。
決勝ではオーストラリアと最後まで接戦を繰り広げ、残り4秒に竹内みやの3ポイントシュートで逆転。
しかし、残り1秒に再逆転を許し、82-83で惜敗しました。
2008年以来の優勝には届かなかったものの、銀メダルを獲得。
さらに竹内みやが大会MVPとオールスターファイブに選出され、個人としても高い評価を受けました。
2027年にはU19女子ワールドカップが控えています。
アジアの頂点まであと1点に迫った日本代表が、次の世界大会でどのような戦いを見せるのか注目です。
