Bリーグの各クラブが運営する育成組織「Bユース」。
中学生年代のU15、高校生年代のU18を中心に、将来のプロバスケットボール選手や日本代表選手を育成しています。
近年は、学校の部活動に加えて、プロクラブのユースチームで競技力を高める選択肢も広がっています。
実際にBユース出身選手がトップチームでプレーする例も生まれ、Bリーグドラフトや若手選手の登録制度にもユース育成の成果が反映されるようになりました。
この記事では、2026-27シーズンの公式情報をもとに、Bユースの仕組み、U15・U18所属クラブ一覧、主要大会、歴代優勝チーム、プロへの進路まで詳しく解説します。
Bユースとは?Bリーグクラブが運営する育成組織
Bユースとは、Bリーグクラブが運営する育成年代のバスケットボールチームの総称です。
Bリーグは「世界に通用する選手の輩出」を目指し、2016年12月にU15、2021年4月にU18の取り組みを始動しました。
2026年10月時点で、Bリーグ公式の育成ページには次のチーム数が掲載されています。
| カテゴリー | 活動チーム数 | 主な対象 |
|---|---|---|
| U15 | 51チーム | 中学生年代 |
| U18 | 43チーム | 高校生年代 |
なお、2026-27シーズンのCHAMPIONSHIPについては、U15が52チーム、U18が44チームの参加予定と発表されています。
活動チーム数と大会参加予定数は、集計時点や対象が異なるため、区別して考える必要があります。
Bユースの目的
Bユースは、単にプロクラブの下部チームとして試合を行う組織ではありません。
主な目的には次のようなものがあります。
- 将来のプロ選手・日本代表選手の育成
- 技術・戦術・フィジカル能力の向上
- U15からU18、トップチームへとつながる育成環境の整備
- 国内外の大会を通じた実戦経験の提供
- 地域貢献活動や研修を通じた人間的成長
プロクラブの指導スタッフや育成ノウハウを活用できることは、Bユースならではの特徴です。
また、Bリーグは2028年までにユース出身プロ選手50名、2032年までにユース出身NBA選手を輩出する目標を掲げています。
Bユースのカテゴリー|U15とU18の違い
Bユースは主にU15とU18の2カテゴリーで構成されています。
| 項目 | U15 | U18 |
|---|---|---|
| 主な対象 | 中学生年代 | 高校生年代 |
| 育成の重点 | 基礎技術・判断力 | 高度な戦術理解・競技力 |
| 主なBリーグ主催大会 | U15 CHAMPIONSHIP | REGIONAL・ELITE・CHAMPIONSHIP・INTERNATIONAL CUP |
| 主な進路 | U18、高校など | プロ、大学など |
具体的な年齢・登録資格は各シーズンの大会規程やクラブの募集要項によって定められています。
U15からU18へのステップアップ
U15に所属した選手が、必ず同じクラブのU18へ進むわけではありません。
高校の部活動へ進む選手や、別のクラブへ移籍する選手もいます。
一方、Bリーグには「U15 call up制度」があります。
これはU15登録選手がU18の大会に出場できる仕組みで、能力や成長段階に応じて上のカテゴリーに挑戦する機会が設けられています。
Bユース所属クラブ一覧【2026-27】
Bリーグ公式の育成チーム一覧をもとに、地域別の所属クラブをまとめました。
U15・U18の設置状況は、公式総合一覧と2026年U18 REGIONAL LEAGUEの大会要項を照合しています。
「○」は掲載・参加を確認できたカテゴリー、「—」は今回参照した公式一覧で設置を確認できなかったカテゴリーです。
北海道・東北
| クラブ | U15 | U18 |
|---|---|---|
| レバンガ北海道 | ○ | ○ |
| 青森ワッツ | ○ | — |
| 岩手ビッグブルズ | ○ | ○ |
| 仙台89ERS | ○ | ○ |
| 秋田ノーザンハピネッツ | ○ | ○ |
| 山形ワイヴァンズ | ○ | — |
| 福島ファイヤーボンズ | ○ | ○ |
関東(東京・神奈川を除く)
| クラブ | U15 | U18 |
|---|---|---|
| 茨城ロボッツ | ○ | ○ |
| 宇都宮ブレックス | ○ | ○ |
| 群馬クレインサンダーズ | ○ | ○ |
| 越谷アルファーズ | ○ | ○ |
| さいたまブロンコス | ○ | ○ |
| アルティーリ千葉 | ○ | ○ |
| 千葉ジェッツ | ○ | ○ |
東京・神奈川
| クラブ | U15 | U18 |
|---|---|---|
| アルバルク東京 | ○ | ○ |
| サンロッカーズ渋谷 | ○ | ○ |
| 東京ユナイテッドバスケットボールクラブ | ○ | — |
| アースフレンズ東京Z | ○ | ○ |
| 立川ダイス | ○ | — |
| 東京八王子ビートレインズ | ○ | — |
| 川崎ブレイブサンダース | ○ | ○ |
| 横浜ビー・コルセアーズ | ○ | ○ |
| 横浜エクセレンス | ○ | ○ |
北信越
| クラブ | U15 | U18 |
|---|---|---|
| 新潟アルビレックスBB | ○ | — |
| 富山グラウジーズ | ○ | ○ |
| 福井ブローウィンズ | ○ | ○ |
| 信州ブレイブウォリアーズ | ○ | ○ |
東海
| クラブ | U15 | U18 |
|---|---|---|
| 岐阜スゥープス | ○ | ○ |
| ベルテックス静岡 | ○ | ○ |
| 三遠ネオフェニックス | ○ | ○ |
| シーホース三河 | ○ | ○ |
| ファイティングイーグルス名古屋 | ○ | ○ |
| 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ | ○ | ○ |
近畿
| クラブ | U15 | U18 |
|---|---|---|
| ヴィアティン三重 | ○ | — |
| 滋賀レイクス | ○ | ○ |
| 京都ハンナリーズ | ○ | ○ |
| 大阪エヴェッサ | ○ | ○ |
| 神戸ストークス | ○ | ○ |
| バンビシャス奈良 | ○ | ○ |
中国・四国
| クラブ | U15 | U18 |
|---|---|---|
| 島根スサノオマジック | ○ | ○ |
| トライフープ岡山 | ○ | — |
| 広島ドラゴンフライズ | ○ | ○ |
| 徳島ガンバロウズ | ○ | ○ |
| 香川ファイブアローズ | ○ | ○ |
| 愛媛オレンジバイキングス | ○ | ○ |
九州・沖縄
| クラブ | U15 | U18 |
|---|---|---|
| ライジングゼファー福岡 | ○ | ○ |
| 佐賀バルーナーズ | ○ | ○ |
| 長崎ヴェルカ | ○ | ○ |
| 熊本ヴォルターズ | ○ | ○ |
| 鹿児島レブナイズ | ○ | ○ |
| 琉球ゴールデンキングス | ○ | ○ |
所属クラブ一覧についての補足
Bリーグ公式の育成チーム一覧に掲載されているのは51クラブです。
一方、U15 CHAMPIONSHIP 2026の公式出場チーム一覧には、山口パッツファイブU15も掲載されています。
そのため、公式総合一覧に掲載されているクラブと、大会への参加実績があるクラブは必ずしも完全に一致しません。
また、2026年U18 REGIONAL LEAGUEの公式大会要項では、43チームの参加が確認できます。
今後、新たなユースチームの設立や大会参加チームの追加が発表された場合には、一覧を更新する予定です。
BリーグU15の大会制度
BリーグU15の主な大会は、Bリーグ主催のU15 CHAMPIONSHIPです。
また、JBAが主催するJr.ウインターカップにも、所定の参加資格を満たし、予選を勝ち抜くことで出場できます。
B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIPとは?
B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIPは、全国のBリーグU15チームが集まり、頂点を争う大会です。
2017年に初開催され、現在では多くのクラブが参加する全国規模の大会となっています。
2027年大会の予定は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2027 |
| 日程 | 2027年3月26日〜30日 |
| 会場 | 東京体育館 |
| 参加予定 | 52チーム |
大会方式は開催年によって異なりますが、予選リーグと決勝トーナメントを組み合わせた形式が採用されています。
2027年大会の詳細な組み合わせや競技方式は、公式大会要項で確認する必要があります。
U15 CHAMPIONSHIP歴代優勝チーム
Bリーグ公式の育成略史と歴代表彰記録から、確認できた歴代優勝チームをまとめました。
| 大会年 | 優勝チーム |
|---|---|
| 2017 | ファイティングイーグルス名古屋 U15 |
| 2018 | 栃木ブレックス U15 |
| 2020 | 宇都宮ブレックス U15 |
| 2021 | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U15 |
| 2022 | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U15 |
| 2023 | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U15 |
| 2024 | 横浜ビー・コルセアーズ U15 |
| 2025 | 琉球ゴールデンキングス U15 |
| 2026 | 琉球ゴールデンキングス U15 |
※2019年は上記の公式記録で優勝大会を確認できなかったため、掲載していません。表は開催年を基準としています。
2024年は横浜ビー・コルセアーズU15、2025年と2026年は琉球ゴールデンキングスU15が優勝しています。
Jr.ウインターカップにも出場できる?
BリーグU15チームは、Jr.ウインターカップへの出場も目指せます。
Jr.ウインターカップは、中学生年代の全国大会で、学校の部活動だけでなくクラブチームなども参加できる大会です。
ただし、Bユースであれば自動的に全国大会へ出場できるわけではありません。
各都道府県の予選など、定められた選考過程を勝ち抜く必要があります。
Bユースはこの大会でも実績を残しています。
| 大会 | Bユースの主な成績 |
|---|---|
| 第3回大会 | 福岡U15優勝、横浜BC U15準優勝 |
| 第5回大会 | 琉球U15準優勝 |
| 第6回大会 | 立川U15準優勝、福岡U15・滋賀U15がベスト4 |
特に第6回大会ではベスト4のうち3チームをBユースが占めました。
中学生年代の全国大会においても、Bユースが高い競争力を持っていることが分かります。
【内部リンク設置位置:中学バスケの大会一覧・Jr.ウインターカップ解説記事】
BリーグU18の大会制度
U18では、U15以上に多様な大会が整備されています。
2026-27シーズンの主要大会は次の4つです。
| 大会 | 主な開催時期 | 特徴 |
|---|---|---|
| REGIONAL LEAGUE | 6〜8月 | 地域別リーグ戦 |
| ELITE LEAGUE | 9月〜翌年2月頃 | 上位12チームによるリーグ戦 |
| CHAMPIONSHIP | 11月 | 全国規模のトーナメント |
| INTERNATIONAL CUP | 翌年2月 | 国内上位チームと海外招待チームなどによる国際大会 |
それぞれの大会は独立している部分もありますが、上位大会への出場権が与えられる仕組みもあります。
U18 REGIONAL LEAGUE
REGIONAL LEAGUEは、全国のU18チームを地域別に分けて開催するリーグ戦です。
2026年は次の5地区に分かれて開催されました。
- 北地区
- 東地区
- 中地区
- 西地区
- 南地区
各地区でリーグ戦を実施し、上位チームがELITE LEAGUEへの出場権を獲得します。
2026年の大会では、各地区上位2チームの計10チームに加え、出場決定戦を勝ち抜いた2チームがELITE LEAGUEへ進出する方式が採用されています。
U18 ELITE LEAGUE
ELITE LEAGUEは、REGIONAL LEAGUEなどを勝ち抜いた12チームによる上位リーグです。
2026-27シーズンは、9月19〜21日のセントラル開催と、10月から2027年2月頃までの各クラブホーム開催で構成されます。
一発勝負のトーナメントとは異なり、強豪チーム同士が継続的に対戦できることが特徴です。
リーグ戦を通じて戦術の完成度や選手の成長を測ることができ、育成面でも重要な大会となっています。
U18 CHAMPIONSHIP
U18 CHAMPIONSHIPは、全国のBリーグU18チームが頂点を争う大会です。
2026年大会は次の内容で開催が予定されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2026 |
| 日程 | 2026年11月21日〜25日 |
| 会場 | 日環アリーナ栃木 |
| 参加予定 | 44チーム |
| 上位大会 | 上位4チームがINTERNATIONAL CUPへ進出 |
2026年10月時点では大会開催前のため、優勝チームはまだ決まっていません。
U18 CHAMPIONSHIP歴代優勝チーム
| シーズン | 優勝チーム | MVP |
|---|---|---|
| 2021-22 | レバンガ北海道 U18 | 内藤耀悠 |
| 2022-23 | レバンガ北海道 U18 | 内藤耀悠 |
| 2023-24 | レバンガ北海道 U18 | 赤根涼介 |
| 2024-25 | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18 | 今西優斗 |
| 2025-26 | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18 | 若野瑛太 |
レバンガ北海道U18が初開催から3連覇を達成しました。
その後、2024-25シーズンと2025-26シーズンは名古屋ダイヤモンドドルフィンズU18が連覇しています。
歴代MVPには、後にプロの舞台へ進んだ選手も名を連ねています。
U18 INTERNATIONAL CUP
INTERNATIONAL CUPは、Bユースの強豪チームが海外チームなどと対戦する国際大会です。
2027年大会は次の内容で開催予定です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日程 | 2027年2月16日〜21日 |
| 会場 | 国立代々木競技場第二体育館 |
| 参加予定 | 8チーム |
| 国内出場枠 | U18 CHAMPIONSHIP上位4チーム |
| その他 | 海外を含む招待チームなど |
国内大会では経験しにくい身体能力やプレースタイルを持つ選手との対戦は、育成面でも重要な経験になります。
Bリーグが国際舞台で通用する選手の育成を目指すうえで、象徴的な大会の一つといえるでしょう。
U16 CHALLENGE CUPとは?
Bリーグでは、U15とU18の間にあたるU16年代の大会も開催しています。
「B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP」は、U15とU18の一貫した育成を進めることや、海外チームとの対戦機会を設けることを目的とした大会です。
もともとはU15年代の大会として行われていましたが、2023年大会からエントリー年齢区分がU16に引き上げられました。
2026年大会は7月28〜30日に開催され、琉球ゴールデンキングスU16が優勝しました。
U15・U18のカテゴリーにとらわれず、選手の発達段階に応じた競技経験を提供していることもBリーグの育成事業の特徴です。
BユースとU18日清食品リーグの関係
Bユースは、Bリーグ主催大会だけでなく、JBAが実施する大会に参加することもあります。
例えば、名古屋ダイヤモンドドルフィンズU18は、2024年のU18日清食品東海ブロックリーグで優勝しています。
このように、高校の部活動とBユースが同じ大会で対戦する機会もあります。
ただし、Bユースに所属していればすべての高校大会に参加できるわけではありません。
大会ごとに参加資格や登録条件が定められています。
関連記事:
Bユースの歴史|2016年から始まった育成改革
Bリーグ発足以降、日本のバスケットボール界ではプロクラブによる育成年代の強化が進められてきました。
Bユースの主な歴史を振り返ります。
| 年 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2016 | B.LEAGUE U15始動 |
| 2017 | U15 CHAMPIONSHIP初開催 |
| 2018 | U15 CHAMPIONSHIPにB3クラブのユースも参加 |
| 2021 | B.LEAGUE U18始動、U18 CHAMPIONSHIP初開催 |
| 2022 | ユース育成特別枠の運用開始 |
| 2023 | U16 CHALLENGE CUPをU16年代で開催、U22枠運用開始 |
| 2024 | 名古屋D U18がU18日清食品東海ブロックリーグ優勝 |
| 2026 | B.革新に伴う若手登録制度の見直し、育成補償制度の整備 |
U15からU18、そしてプロへ
Bユースの初期はU15が中心でしたが、2021年にU18が始動したことで、より長期間にわたって選手を育成できる環境が整いました。
さらに2022-23シーズンからユース育成特別枠が運用され、ユース所属選手がトップチームの公式戦に出場する道も広がりました。
2023-24シーズンにはU22枠の運用も始まり、ユース出身選手がプロ契約へ移行する仕組みが整備されていきました。
現在ではドラフト制度や育成補償制度とも結びつき、クラブによる長期的な選手育成がより重視されています。
Bユースからプロになるには?進路と選手登録制度
Bユース出身選手の進路は、必ずしもプロ入りだけではありません。
U15卒業後に高校へ進学する選手、U18卒業後に大学へ進学する選手、ユースから直接トップチームと契約する選手など、さまざまな進路があります。
主な進路
| 出発点 | 進路の例 |
|---|---|
| BユースU15 | BユースU18 |
| BユースU15 | 高校の部活動 |
| BユースU18 | 大学バスケ |
| BユースU18 | プロクラブとの契約 |
| BユースU18 | その他の国内外の競技環境 |
Bユースでの経験が、その後の競技生活の選択肢を広げることにつながります。
ユース育成特別枠とは?
ユース育成特別枠は、Bユースに所属する選手が、ユースでの活動を続けながらトップチームに登録できる制度です。
2026-27シーズンの基本条件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | BユースU15・U18所属選手 |
| 所属歴 | 6か月以上 |
| 登録期間 | 3か月以上 |
| 登録人数 | 通常枠とは別に2名 |
| 試合エントリー | 通常枠とは別に2名 |
若い選手がプロの練習環境や公式戦を経験できる制度であり、育成と実戦を結びつける重要な役割を持っています。
U22枠とは?
U22枠は、所定の条件を満たすBユース出身選手が、プロ契約を結ぶ際に利用できる登録制度です。
2026-27シーズンの基本条件は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | BユースU15・U18出身選手 |
| 所属歴 | 連続2年以上 |
| 登録人数 | 通常枠とは別に4名 |
| 試合エントリー | 通常枠とは別に2名 |
| 契約年数 | 3年または4年 |
| 基本報酬 | 年額360万〜460万円 |
報酬については、規定に基づくインセンティブが設定される場合もあります。
また、年齢や国籍などにも条件があるため、ユース出身者であれば誰でも利用できるわけではありません。
ユース優先交渉権とは?
ユース優先交渉権は、一定期間自クラブのU18で育成した選手について、クラブが優先的に契約交渉できる制度です。
2026年のBリーグドラフトでは、次の3クラブが優先交渉権を行使しました。
| クラブ | 対象選手 |
|---|---|
| レバンガ北海道 | 西村優真 |
| 仙台89ERS | 阿部真冴橙 |
| 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ | 若野瑛太 |
この制度により、長期間育成した選手とクラブが継続して関係を築きやすくなっています。
さらにBリーグは、2027-28シーズン開催の第3回ドラフトから、U15とU18を通算して4年度以上在籍した選手について、大学などを経由した場合にも優先交渉権を設定する方針を発表しました。
これにより、ユース卒業後に大学へ進学する選手と育成クラブの関係も、制度上より重視されることになります。
【内部リンク設置位置:Bリーグドラフト2027の記事】
ユース育成補償金制度
2026-27シーズンからは、Bユースで選手を育成したクラブに対する補償金制度も整備されました。
一定の条件を満たすユース出身選手が初めてプロ契約を結んだ際、獲得クラブから育成クラブへ補償金を支払う仕組みです。
補償金は、獲得クラブのカテゴリーや育成クラブでの在籍期間などに基づいて算出されます。
育成年代の選手を長期的に育てることが、クラブにとっても評価される仕組みとなっています。
Bユースからプロになった注目選手
Bユースの育成成果を知るうえで、実際にトップチームとの契約に至った選手の存在は重要です。
ここでは、2026年のドラフトに関連してユース優先交渉権が行使された3選手を紹介します。
西村優真|レバンガ北海道
西村優真は、レバンガ北海道U18でプレーした選手です。
2023-24シーズンのU18 CHAMPIONSHIPではベスト5に選出されました。
2025-26シーズンにはU18年代で平均3.1スティールを記録するなど、守備面での成長も見せています。
2026年のBリーグドラフトに関連してレバンガ北海道がユース優先交渉権を行使し、U22枠での契約につながりました。
阿部真冴橙|仙台89ERS
阿部真冴橙は、仙台89ERS U15、U18を経てトップチームとの契約に至った選手です。
ユース時代から育成特別枠でトップチームに帯同し、Bリーグの公式戦にも出場しました。
2025年12月には仙台89ERSがユース優先交渉権を行使して契約を発表。
2026年7月からはU22枠選手として活動しています。
U15からU18、トップチームへと進んだ、Bユースの育成モデルを象徴する事例の一つです。
若野瑛太|名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
若野瑛太は、名古屋ダイヤモンドドルフィンズのユースで育成された選手です。
2022-23シーズンのU15 CHAMPIONSHIPでMVPを獲得。
さらに2025-26シーズンのU18 CHAMPIONSHIPでもMVPを獲得しました。
U15とU18の両カテゴリーで全国大会のMVPに輝いた実績を持っています。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズは2026年のドラフトに関連してユース優先交渉権を行使し、トップチームとの契約につながりました。
Bユースへの入団方法
Bユースへの入団を希望する場合は、各クラブが実施するトライアウトやセレクションの情報を確認します。
募集方法や対象年齢、選考内容はクラブごとに異なります。
主に確認したい項目は以下のとおりです。
- 募集対象となる学年・年齢
- セレクションの開催日・応募締切
- 参加費・月会費・遠征費
- 練習会場と活動頻度
- 学校の部活動や他クラブとの登録条件
- 学業との両立や通学・移動の負担
特にU18では、高校生活との両立が重要になります。
クラブによって活動環境やサポート体制が異なるため、入団前に十分確認することが大切です。
Bユースと学校の部活動は何が違う?
Bユースと学校の部活動には、運営主体や大会参加の仕組みなどに違いがあります。
| 比較項目 | Bユース | 学校の部活動 |
|---|---|---|
| 運営主体 | Bリーグクラブ | 学校 |
| 指導者 | クラブの育成スタッフ | 教員・外部指導者など |
| 主な大会 | Bリーグ主催大会など | 中体連・高体連主催大会など |
| 活動環境 | クラブの育成方針に基づく | 学校の方針に基づく |
| プロとの接点 | トップチームとの連携機会がある | 学校や指導体制による |
どちらが優れているというわけではなく、選手の目標や生活環境、希望する競技経験によって適した選択肢は変わります。
高校バスケにはインターハイやウインターカップなどの伝統ある全国大会があり、Bユースにはプロクラブと連携した独自の育成環境があります。
また、JBAの大会では両者が対戦する機会もあります。
【内部リンク設置位置:高校バスケの大会一覧記事】
Bユースの今後|日本バスケの育成はどう変わる?
Bユースの拡大によって、日本のバスケットボール選手には、学校の部活動以外にも継続的に競技力を高める選択肢が広がっています。
特に重要なのは、育成とプロ契約の仕組みが結びついてきたことです。
ユース育成特別枠、U22枠、ユース優先交渉権、育成補償金制度などが整備されることで、クラブが長期的な視点で選手を育成しやすくなることが期待されます。
一方で、クラブ間の育成環境の差、学業との両立、進路選択、競技会への参加資格など、今後も検討すべき課題はあります。
Bユースが日本代表や世界のトップリーグで活躍する選手をどれだけ輩出できるかは、今後の日本バスケットボール界にとって重要な指標となるでしょう。
よくある質問
Bユースには誰でも入れますか?
各クラブの募集条件を満たしたうえで、トライアウトやセレクションなどを通過する必要があります。
クラブによって選考方法は異なります。
Bユースに入ると高校の部活動には参加できませんか?
学校の部活動との両立や公式大会への登録には、所属クラブ、学校、競技団体の規程が関係します。
所属を希望するクラブと学校の双方に確認する必要があります。
Bユースに所属すればプロになれますか?
必ずプロになれるわけではありません。
ただし、ユース育成特別枠やU22枠など、トップチームにつながる制度が整備されています。
Bユースには女子チームもありますか?
この記事で扱っているBリーグ公式のU15・U18競技会は、主に男子の育成組織を対象としています。
女子の育成環境については、Wリーグ所属クラブの育成組織や地域クラブなど、別の仕組みも確認する必要があります。
Bユースの試合は観戦できますか?
大会によって観戦可能な場合があります。
会場、入場方法、観戦ルール、配信の有無は各大会の公式案内を確認してください。
まとめ
Bユースは、Bリーグクラブが運営する育成組織であり、U15とU18を中心に将来のプロ選手や日本代表選手の育成を目指しています。
U15ではCHAMPIONSHIPやJr.ウインターカップ、U18ではREGIONAL LEAGUE、ELITE LEAGUE、CHAMPIONSHIP、INTERNATIONAL CUPなど、国内外で経験を積む機会が整備されています。
また、ユース育成特別枠やU22枠、優先交渉権などの制度によって、ユースからプロへ進む道も具体化しています。
高校・大学バスケと並び、日本のバスケットボール選手を育てる重要な存在として、今後もBユースの動向に注目したいところです。
参考資料
- Bリーグ公式・育成ページ
- Bリーグ公式・育成チーム一覧
- Bリーグ公式・育成スケジュール
- Bリーグ公式・育成略史
- Bリーグ公式・歴代表彰
- Bリーグ公式・若手選手登録制度
- Bリーグ公式・ドラフト制度の改定
- Bリーグ公式・2026-27ユース大会開催発表
- Bリーグ公式・U18 REGIONAL LEAGUE 2026大会要項
※所属クラブ数、開催予定、登録制度などは2026年10月22日時点で確認できた公式情報に基づきます。今後変更される場合があります。
