高校バスケの男子は、全国大会で上位進出を続ける伝統校に加えて、近年急速に力を伸ばしている学校も増えています。
2026年のインターハイでは、福岡大学附属大濠が9年ぶり5回目の優勝。北陸が準優勝、開志国際と中部大学第一が3位となりました。
一方で、全国大会に出場できなかった強豪校や、地方大会で全国級の学校と競り合っている学校もあります。
この記事では、2026年の高校男子バスケを
- 全国トップクラスの強豪校
- 2026年に勢力図を動かす注目校
- 注目したい高校生選手
- 全国各地の激戦区
- 2026年冬に向けた勢力図
という視点から整理します。
全国トップクラスの男子高校バスケ強豪校
まずは、全国大会での実績や近年の存在感を考えるうえで外せない学校です。
福岡大学附属大濠(福岡)
2026年の男子インターハイを制した現在の高校バスケ界を代表する強豪校です。
決勝では北陸を破り、9年ぶり5回目のインターハイ優勝を達成しました。
2025年のウインターカップも制しており、2026年は夏冬2冠を狙うシーズンとなっています。
U18日本代表にも本田蕗以、白谷柱誠ジャック、中村文哉、櫻井照大、山元珠來らが選出されており、世代別代表クラスの選手を複数抱えています。
U18日清食品トップリーグでも、インターハイに続くタイトルを目指しています。
福岡第一(福岡)
福岡大学附属大濠と並ぶ福岡県、そして全国屈指の強豪校です。
2026年のインターハイ福岡県予選では大濠に次ぐ2位となり、全国大会出場を逃しました。
ただし、全国大会に出場していないことだけで評価が変わる学校ではありません。
福岡第一からは2026年度男子U18日本代表に久我祐仁が選出されており、世代別代表を輩出する強豪としても注目されます。
東山(京都)
京都を代表する全国級の強豪校です。
2026年は京都府予選決勝で京都精華学園に敗れ、インターハイ出場を逃しました。
しかし、U18日清食品トップリーグ2026 Div.1には出場しており、全国トップレベルの学校と年間を通じて対戦しています。
2026年は「夏のインターハイに出場できなかった強豪が、冬にどう巻き返すか」という意味でも注目される存在です。
開志国際(新潟)
新潟県を代表する全国強豪校です。
2026年インターハイでは3位に入り、準決勝では福岡大学附属大濠と対戦しました。
新潟県では帝京長岡などの強豪校と全国大会出場を争う環境にあり、県内の競争そのものが全国レベルになっています。
北陸(福井)
2026年インターハイ準優勝校です。
準々決勝では土浦日本大学を72-69で破り、準決勝では中部大学第一を破って決勝へ進出しました。
全国大会で安定して上位進出を狙える学校の一つで、福井県の高校バスケを語るうえでも欠かせません。
中部大学第一(愛知)
2026年インターハイで3位に入った愛知県の強豪校です。
準々決勝では岡山商科大学附属、準決勝では北陸を相手に勝ち上がり、全国ベスト4に進出しました。
愛知県は中部大学第一、桜丘など全国大会を狙う学校が複数存在する地域でもあります。
2026年に勢力図を動かす男子高校バスケ注目校
ここからは、上で紹介した「全国トップクラスの強豪校」とは分けて考えます。
ここで取り上げるのは、
「すでに全国大会で実績があるか」だけではなく、2026年の大会結果や選手層、全国級の選手の存在、今後の伸びしろなどから注目したい学校
です。
月刊バスケットボール2026年6月号でも「高校バスケ 新勢力図」として男子10校を取り上げており、その中には鳥取城北、北陸学院、山梨学院、土浦日本大学、桜丘、柳ヶ浦などが含まれています。
鳥取城北(鳥取)
2026年の男子高校バスケを語るうえで、特に注目したい学校です。
2025年のインターハイ王者で、2026年もインターハイに出場しました。
そして3回戦では福岡大学附属大濠と対戦。
試合は82-70で大濠が勝利しましたが、鳥取城北は大濠を相手に接戦を演じました。
さらに鳥取城北はU18日清食品トップリーグ2026 Div.1にも参加しています。
チームの中心は福元源士とフィリモン・ホムタワ・タルモン。
そのほかにも小田昂明、角威武輝、山﨑勇輝らが台頭しており、一人の選手に依存しないチームへと変化しています。
現在の高校男子バスケで「大濠を追う存在」の一つとして、冬に向けても注目したい学校です。
北陸学院(石川)
2026年インターハイでベスト8に進出した学校です。
準々決勝では開志国際に敗れましたが、全国大会で上位進出できる力を示しました。
また、U18日清食品トップリーグ2026 Div.1にも参加。
藤原弘大、小笠原和真、ファディペ・バヨ・ジョシュアら、全国レベルで注目される選手が揃っています。
「全国トップクラスの強豪校」に続く勢力として、今後さらに存在感を高める可能性があります。
帝京長岡(新潟)
新潟県には開志国際だけでなく、帝京長岡という全国大会を狙える学校もあります。
2026年はインターハイ新潟県予選決勝で開志国際に敗れ、全国大会出場を逃しました。
一方、U18日清食品トップリーグ2026 Div.1では、開志国際とは異なる舞台で全国トップクラスの学校と対戦しています。
小笠原立騎は同リーグの得点ランキングで平均17.0得点を記録しており、現在公開されている公式ランキングでトップタイにつけています。
仙台大学附属明成(宮城)
東北を代表する注目校の一つです。
2026年インターハイではベスト8に進出。
3回戦では尽誠学園との接戦を72-70で制し、準々決勝で福岡大学附属大濠と対戦しました。
U18日清食品トップリーグ2026 Div.1にも参加しており、全国レベルのチームとの対戦を重ねています。
沖縄水産(沖縄)
2026年の注目校として外せないのが沖縄水産です。
沖縄県予選では興南に敗れ、インターハイ出場を逃しました。
しかし、沖縄水産には2026年度男子U18日本代表に選出されたマクミランアレックスがいます。
マクミランは198cmのPFで、U18日本代表として活動したほか、過去には日・韓・中ジュニア交流競技会や海外遠征も経験しています。JBAも2026年に大きく成長した選手の一人として紹介しています。
全国大会に出場できなかった学校だからこそ、冬に向けてどこまで巻き返せるのか注目したいチームです。
山梨学院(山梨)
関東地区で注目したい学校の一つです。
月刊バスケットボール2026年6月号でも男子注目校として取り上げられており、インターハイ2026でもシード校となりました。
関東には全国大会を狙う学校が多数存在するため、その中でどこまで存在感を高められるかがポイントになります。
土浦日本大学(茨城)
茨城県を代表する全国大会常連級の学校です。
2026年インターハイではベスト8に進出。
3回戦では東海大学付属相模を83-65で破り、準々決勝では北陸と接戦を演じました。
月刊バスケットボールでも2026年度の男子注目校として名前が挙げられています。
桜丘(愛知)
愛知県では中部大学第一だけでなく、桜丘も全国大会を狙える学校として注目されます。
2026年インターハイ愛知県予選では中部大学第一に次ぐ2位となりました。
愛知県は全国レベルの学校が複数存在するため、「県大会を勝ち抜くこと自体が難しい地域」の代表例ともいえます。
2026年に注目したい男子高校バスケ選手
2026年のU18日本代表、インターハイ、U18日清食品トップリーグなどをもとに、特に注目したい選手を紹介します。
白谷柱誠ジャック(福岡大学附属大濠)
2026年度男子U18日本代表。
194cmのPFで、福岡大学附属大濠の中心選手の一人です。
U17ワールドカップでは1試合平均23.9得点を記録し、得点ランキング5位となるなど、世代屈指のスコアラーとして存在感を示しました。
インターハイでも大濠の優勝に貢献しています。
本田蕗以(福岡大学附属大濠)
白谷とともに大濠の攻撃を支える選手です。
2026年インターハイ3回戦の鳥取城北戦では33得点を記録しました。
U18日本代表にも選出されており、白谷と並ぶ大濠のダブルエースとして注目されます。
福元源士(鳥取城北)
鳥取城北の中心選手。
2026年インターハイでは大濠との3回戦に出場し、鳥取城北をけん引しました。
鳥取城北は現在、福元とタルモンを中心としながら、山﨑勇輝や小田昂明らの台頭によってチーム全体の厚みを増しています。
フィリモン・ホムタワ・タルモン(鳥取城北)
202cmのサイズを持つ鳥取城北のインサイドプレーヤーです。
U18日清食品トップリーグ2026では平均17.0得点、平均19.0リバウンドを記録しており、現在公開されている公式ランキングでリバウンド1位となっています。
大濠を追う鳥取城北のキーマンとして注目です。
藤原弘大(北陸学院)
北陸学院の中心選手。
2026年度男子U18日本代表にも選出され、インターハイではベスト8進出を経験しました。
北陸学院が全国トップクラスの学校に食い込んでいくうえで、重要な存在です。
小笠原和真(北陸学院)
PGとしてゲームをコントロールする選手です。
3ポイントシュート、ドライブ、パスなどを組み合わせて攻撃を組み立てるタイプで、2026年は世代別日本代表活動も経験しています。
北陸学院の今後を追ううえで注目したい選手です。
小笠原立騎(帝京長岡)
帝京長岡を代表する注目選手です。
U18日清食品トップリーグ2026では平均17.0得点、平均2.5スティールを記録。得点ランキングではトップタイとなっています。
インターハイには出場できなかった帝京長岡が冬に向けて巻き返すうえで、中心となる選手です。
今野瑛心(仙台大学附属明成)
仙台大学附属明成の中心選手。
2026年度男子U18日本代表に選出され、FIBA U18アジアカップにも出場しました。
インターハイではベスト8に進出しており、東北勢の中でも注目したい選手です。
中村颯斗(東山)
東山の注目選手。
2026年は東山が京都府予選で敗れ、インターハイ出場を逃しましたが、中村自身はU18日本代表として活動しています。
FIBA U18アジアカップではニュージーランド戦17得点、フィリピン戦13得点、イラン戦30得点を記録しました。
「夏の全国大会に出場できなかった強豪が冬にどう巻き返すか」という点でも注目されます。
マクミランアレックス(沖縄水産)
2026年度男子U18日本代表に選出された198cmのPF。
沖縄水産はインターハイ出場を逃しましたが、マクミランは世代別日本代表として国際大会を経験しています。
「全国大会には出ていないが、代表クラスの選手がいる学校」という意味で、2026年の注目選手の一人です。
音山繋太(中部大学第一)
196cmのSFで、2026年度男子U18日本代表に選出されています。
中部大学第一は2026年インターハイ3位。
全国大会でも2ケタ得点を記録するなど、チームの上位進出に貢献しました。
全国の男子高校バスケ激戦区
高校男子バスケは、都道府県によって勢力図が大きく異なります。
特に複数の全国級チームが存在する地域では、インターハイやウインターカップの出場権を獲得すること自体が難しくなります。
福岡県
福岡大学附属大濠、福岡第一を中心に全国級のチームが存在する激戦区です。
2026年インターハイ予選では、
1位:福岡大学附属大濠
2位:福岡第一
3位:柳川
という結果になりました。
全国トップクラスの学校同士が県内で争うため、福岡県は高校男子バスケを語るうえで外せない地域です。
新潟県
新潟県では開志国際と帝京長岡が全国大会を争う構図が続いています。
2026年は開志国際が帝京長岡を破ってインターハイ出場を決めました。
全国大会では開志国際が3位に入っており、県内の競争レベルの高さを示しています。
京都府
京都も全国級の学校が複数存在する地域です。
2026年は京都精華学園がインターハイ出場権を獲得し、東山が2位、洛南が3位となりました。
全国大会に出場するだけでも簡単ではない地域の一つです。
愛知県
愛知県では中部大学第一と桜丘が上位を争っています。
2026年インターハイ予選では中部大学第一が1位、桜丘が2位となりました。
その中部大学第一はインターハイ本戦で3位まで進出しています。
石川県・福井県
北陸地方でも全国レベルのチームが存在します。
2026年インターハイには石川県から北陸学院、福井県から北陸が出場。
北陸は準優勝、北陸学院もベスト8まで進出しました。
「北陸」という地域単位で見ると、全国上位を狙える学校が複数存在するエリアです。
沖縄県
沖縄県では興南と沖縄水産がインターハイ出場を争いました。
2026年は興南が1位、沖縄水産が2位となり、沖縄水産は全国大会出場を逃しています。
しかし沖縄水産にはU18日本代表のマクミランアレックスがいるため、全国大会に出場できなかった学校にも注目する価値があります。
2026年冬に向けて高校男子バスケの勢力図はどう変わる?
2026年夏の結果だけを見ると、福岡大学附属大濠がインターハイを制し、北陸、開志国際、中部大学第一が続きました。
しかし、冬の勢力図は夏とは少し違ったものになる可能性があります。
その理由の一つが、夏の全国大会に出場できなかった全国級の学校が存在することです。
福岡第一、東山、帝京長岡、沖縄水産などは、それぞれの地域で全国大会を争う力を持ちながら、2026年インターハイには出場していません。
さらに、鳥取城北のように、夏の全国大会で大濠と接戦を演じた学校もあります。
U18日清食品トップリーグ2026 Div.1には、仙台大学附属明成、帝京長岡、北陸学院、藤枝明誠、東山、鳥取城北、福岡大学附属大濠、柳ヶ浦の8校が参加しています。
つまり、2026年後半は
大濠を中心に、鳥取城北・北陸学院などが追う構図
だけでなく、
インターハイに出場できなかった福岡第一・東山・帝京長岡・沖縄水産などが冬にどこまで巻き返すか
にも注目する必要があります。
高校男子バスケは、夏のインターハイだけでは勢力図を判断できません。
冬のウインターカップに向けて各都道府県予選が始まることで、2026年の勢力図はさらに変化していきます。
今後は、
- インターハイ後のU18日清食品トップリーグ
- 各都道府県のウインターカップ予選
- U18日本代表・世代別代表選手の成長
- 夏に全国大会へ出場できなかった強豪校の巻き返し
- 新たに台頭する選手・学校
にも注目です。
2026年の高校男子バスケは、「大濠が中心にいる」というだけではなく、その大濠をどの学校が追い、冬にどの学校が勢力図へ割って入るのかという視点で見ると、より面白くなりそうです。


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