今年の高校バスケットはインターハイも中止になり、6月現在では部活動も再開はしたものの、対外試合は未だ自粛されている状況が続いているのが現状で、各チームの仕上がり具合やチームの情報も例年と比べると外に出てきていないというのが実状です。
そんな高校バスケットの状況ですが、今回は今現在わかっている情報から可能な範囲内で注目の実力校を予想していきたいと思います!
2020年 新人大会結果
コロナウイルスで緊急事態宣言が発動される前の1月~3月の間、現在の2、3年生で構成されたチームで戦う新人戦が全国各地で行われていました。
決勝まで終わって順位が決まっていた地域や、大会の途中でコロナの影響で中止となった地域があったりと各地で大会の進捗にばらつきはあったものの、現在のような各チーム満足に練習が行えない状況を考慮すると、春に開催されていた新人戦の結果は今年のチームの力関係を把握する上では、信憑性が高い参考資料になり得るのではないでしょうか。
北海道 1.東海大札幌 2.駒大苫小牧 3.札幌工業 4.釧路江南
東北 1.明成(宮城)2.能代工業 3.福島東陵 4.羽黒
北信越 1.北陸学院(石川)2.帝京長岡(新潟)
3.開志国際(新潟)4.北陸(福井)
関東 1.桐光学園(神奈川)2.土浦日大(茨城)
3.市立船橋(千葉)4.成立学園(東京)
東海 1.中部大第一(愛知)2.美濃加茂(岐阜)
3.富田(岐阜) 4.四日市工業(三重)
近畿 1.東山(京都)2.洛南(京都)
3.報徳学園(兵庫)4.関西大北陽(大阪)
中国 1.瀬戸内(広島)2.豊浦(山口)
3.鳥取城北(鳥取)4.松江東(島根)
四国 1.尽誠学園(香川)2.高知中央(高知)
3.新田(愛媛)4.海部(徳島)
九州 中止
九州は大会が途中で中止となっており結果が出ておりませんが、福岡第一と福大大濠、延岡学園などの全国大会の上位常連校が名を連ねており全国でも指折りの激戦区となっております。
2020年 高校バスケット注目校10選
明成高校(宮城)
明成は東北の新人大会で1位で、個人的にも今年の大本命の一校だと予想しています。
スタメンは#5一戸啓吾(183cm)を除いて全員が190cm以上の高さで、皆でかいし、皆なんでもできます。
特に#6菅野ブルース(196cm)、#8山﨑一渉(199cm)は中からも外からも得点できる強力なオールラウンドプレーヤーです。
昨年からその個人のオフェンス力には目を見張るものがありましたが、今年は昨年からの主力がごっそり残っている状態ですので、2019WCベスト8のチームが単純に強化されてくる状態なので、プラスの要素しかありません。
東山高校(京都)
今年3年生の世代の中で1番の注目を集めるPG、#11米須怜音がチームをまとめる東山高校です。2019WCでは圧倒的な強さを見せつけた優勝校の福岡第一を大会で一番苦しめたと言わしめるほどの実力を見せつけた強豪校。
その実力は新チームになっても健在で、春の新人大会でも洛南、報徳学園といった全国トップレベルの強豪をあしらって、激戦区の近畿地区において1位という結果を残している。
米須の驚愕のパスセンスと、インサイドの番人、#9ムトンボ・ジャン・ピエールの攻守における存在感で、優勝争いに絡むことは間違いないかと思います!
中部大学第一(愛知)
東海地区1位の中部大第一は、一昨年のWCで準優勝という結果を残す強豪校です。
全員が脚を動かしてチーム一体となって統率されたディフェンス、ピックを使ったフォーメーションからの攻め、トランジションの時の息の合ったパスの合わせなど、個としての力ではなくチームの組織力で高い力を発揮する印象のチームです。
中部大第一のチーム力が他の強豪校にどれだけ通用するのかは注目したいところですね。
そんな組織力で戦うイメージがある中部大第一ですが、2年生でオールラウンダーの福田健人がチームの得点源として存在感を高められるかがもう一つの注目ポイントです。
開志国際(新潟)
北信越地区の新人戦では3位という結果に終わった開志国際。
しかし、主力がごっそり抜けたチームの状況を考えると、選手の今後の成長次第では十分全国上位が狙えるポテンシャルを秘めたチームではないかと思っております。
絶対的なエースである#5ジョーンズ大翔のオフェンス力が活きてくれば、まだまだ上の全国でも上位の位置が狙えるかと思っております。
能代工業(秋田)
能代工業は高校バスケットの歴史において数々の伝説を築いてきた、特別な学校。
近年では優勝争いに絡む機会が減り、思うような結果が出ずに苦しんでいた印象ですが、今年は個性豊かな選手達が集まりバスケファンの間では期待が高まっています。
小柄だが強い脚力から生み出されるスピードのあるドライブとタフなディフェンスが持ち味の#13大石隼、高いシュート力で得点源としての役割を担う#7佐々木駿汰の2名のプレーが特に注目です。
洛南(京都)
京都の古豪洛南は、新人戦では東山に敗れ近畿地区で2位という結果に。
近年勢いに乗っている米須率いる東山に敗れはしたものの、じっくりとディフェンスとのズレを作って手堅いシュートチャンスを選択して攻めるオフェンスにきちんと統率のとれたディフェンスと依然一つ一つのバスケットのレベルの高さは健在。
シュートの決定力と高さのある留学生に対するインサイドへの対策が課題ではないかと思いますが、今後どのように仕上げてくるのか注目です。
報徳学園(兵庫)
兵庫の報徳学園は昨年のインターハイでは全国3位という実績を残す強豪校。
今年のチームは注目のPG#20宇都宮陸が最上級生となり、報徳学園にとってはなんとか結果を残したい勝負の年ではないかと思います。
広い視野と冷静な状況判断、自らゴールに向かえる突破力とシュートの決定力を持つ#20宇都宮と、高さとフィジカルの強さを兼ね備える#10コンゴロー・ディビッド、二人とともに昨年からチームの主力を担うスコアラー、#1丸山賢人がチームを引っ張っていく。今年から主力に加わるメンバーがどのようにチームで力を発揮していくのかが鍵となってくるチームだと思います。
延岡学園(宮崎)
新人戦県予選では決勝で小林高校を破り優勝を決めている延岡学園。
留学生の高さを武器にリバウンドを制してからの速いトランジションを武器としています。
#18木下岳人のゲームメイクと#5イヲクマルンダマのインサイドを支配力が強みのチームに思えますが、新人戦県予選では#10ポーグ健が攻守に渡っていい仕事をしている印象を持ちました。
中止となってしまった九州地区の新人戦ですが、福岡の二校とどれだけやり合えるのか見れなかったのが残念です。
福岡第一(福岡)
昨年3冠達成の福岡第一は、主力の選手がごっそりと抜けました。昨年の主力メンバーは2年生の頃からプレータイムを獲得していた者が多かったため、今年の2年生、3年生はあまりプレータイムが得られていない状態で最上級生となっている点が懸念されます。
が、なんだかんだ言っても福岡第一は優勝争いに絡んでくるチームであると予想しています。セカンドメンバーとして少ないながらもプレータイムを得てきた#31ハーパージャンローレンス、#65キエキエトピーアリを中心に福岡の新人大会においてはライバルの福大大濠を退けて見事優勝を果たしています。
対外試合としての出場機会は少なくとも、練習では日本一のメンバー達を毎日相手にしていたわけなので、今年のメンバーも我々の目に触れてこなかっただけで、全国トップレベルの実力を持ち合わせていることに間違いはないでしょう。
福岡大学附属大濠(福岡)
もう一つの福岡の強豪は、こちらも全国トップレベルの優勝候補の一角!
毎年世代を代表する選手をアンダーカテゴリーの代表へ送り込み、数多くのBリーガーを輩出している福大大濠は、新人戦の前に行われた1月の試合でライバルの福岡第一から2年ぶりに勝利を収める実力を見せてくれました。
去年から主力の、キャプテンでPGの#4平松克樹は高い得点力と、速攻の先陣を駆け抜けるチームを引っ張る熱いプレーが魅力です!
また、昨年のWCで大活躍をした、#13岩下准平は精度の高い3Pとキレのあるドライブからの得点を量産するスコアラー。もはやチームのエースと言っても過言ではないでしょう。
高い実力の選手が揃う福大大濠ですが、特にこの二人のプレーに注目です!
まとめ
今回挙げた10校は実力的にはどのチームもベスト8以上に残る力を持っているチームなのは確かだとは思います!
が、準々決勝に進む前にいずれかは潰し合うことになることを考えると、もしかしたら今回挙げていない学校が食い込んでくることもあるかもしれません。
あと新1年生についてはまったく考慮できていない状態ですで、そこもわかってくるとまた違う予想になる可能性はありそうです。
ちなみにのみとむの現段階での全国大会の予想は、
1位:福岡第一 2位:明成 3位:東山・福大大濠
ベスト8:能代工業、報徳、開志国際、中部大第一
です!なんだかんだ福岡第一が鍛えてくるとの予想です!
まだまだ不確定な要素はある高校バスケですが、今後の試合観戦の参考にしていただけましたら幸いです!
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