Bリーグの身長2m以上の日本人選手一覧【2026-27】10年間で9人→32人、日本人選手は大型化した?

Bリーグ

日本のバスケットボール界では長年、世界と戦ううえで「サイズ不足」が課題のひとつとして挙げられてきました。

しかし、現在のBリーグを見渡してみると、身長2mを超える日本人選手は決して珍しい存在ではありません。

2026-27シーズンのBリーグでは、登録身長200cm以上の日本人選手が32人。

Bリーグ初年度となった2016-17シーズンの開幕時点までさかのぼって調べると、B1・B2の36クラブに所属していた200cm以上の日本人選手は9人でした。

つまり、この10年間で

9人 → 32人

まで増えたことになります。

もちろん、Bリーグのクラブ数自体が増えているため、単純に人数だけを比較することはできません。

そこで1クラブあたりの人数を計算すると、

2016-17:0.25人

2026-27:0.58人

となり、クラブ数の増加を考慮しても約2.3倍になっています。

さらに興味深いのがポジションです。

かつて2m級の日本人選手といえばセンターやパワーフォワードがほとんどでしたが、現在は200cmのシューティングガードや、2mを超えるウイングプレーヤーもBリーグでプレーしています。

日本人バスケットボール選手は、この10年間でどのように変わったのでしょうか。

この記事では、2026-27シーズンのBリーグに所属する身長200cm以上の日本人選手を紹介するとともに、2016-17シーズンとの比較から「日本人選手の大型化」を考えていきます。

※身長・所属・ポジションは各シーズンのB.LEAGUEおよび各クラブの登録情報を基準としています。

※本記事ではBリーグにおける選手区分を踏まえ、帰化選手は通常の日本人選手とは分けて集計しています。

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2026-27シーズンは身長200cm以上の日本人選手が32人

2026-27シーズンのBリーグ全55クラブについてロスターを確認したところ、登録身長200cm以上の日本人選手は32人確認できました。

身長順に並べると次の通りです。

選手身長所属ポジション
狩野富成210cm東京サンロッカーズC
竹内譲次207cm大阪エヴェッサC/PF
渡邉飛勇207cm茨城ロボッツPF
竹内公輔206cm宇都宮ブレックスC/PF
渡邊雄太206cm千葉ジェッツSF/PF
シェーファー アヴィ幸樹206cm仙台89ERSC
市川真人206cm鹿児島レブナイズC/PF
渡邉伶音206cmアルティーリ千葉SF/PF
青木ブレイク205cmアルティーリ千葉PF
マシュー・アキノ205cm鹿児島レブナイズPF
川真田紘也204cm琉球ゴールデンキングスC
加藤ダニエル204cm信州ブレイブウォリアーズC/PF
橋本晃佑203cm佐賀バルーナーズPF
長谷川比源202cm横浜エクセレンスSF/PF
ウィタカ ケンタ202cm横浜ビー・コルセアーズC/PF
ラシード ファラーズ202cm富山グラウジーズSF/PF
モッチ ラミン202cm熊本ヴォルターズC
山﨑一渉201cm東京サンロッカーズSF/PF
伊久江ロイ英輝201cm川崎ブレイブサンダースSF/PF
井上宗一郎201cm島根スサノオマジックPF
広瀬翔一201cm山形ワイヴァンズC/PF
鶴田美勇士201cm徳島ガンバロウズC/PF
ソウ シェリフ201cmトライフープ岡山C/PF
土屋アリスター時生201cm長崎ヴェルカPF
谷口大智201cm群馬クレインサンダーズPF/C
野本建吾201cm川崎ブレイブサンダースPF
平岩玄200cmアルバルク東京C
木林優200cmレバンガ北海道PF
菅野ブルース200cm千葉ジェッツSG
駒水大雅ジャック200cm滋賀レイクスSF/PF
髙橋浩平200cm岐阜スゥープスPF
鈴木悠介200cmさいたまブロンコスPF

最長身は210cmの狩野富成。

207cmが2人、206cmが5人おり、205cm以上に絞っても10人の日本人選手がプレーしています。

Bリーグ初年度は身長200cm以上の日本人が9人だった

では、Bリーグが開幕した2016-17シーズンはどうだったのでしょうか。

開幕時点のB1・B2全36クラブのロスターを確認し、2026-27シーズンと同じく「登録身長200cm以上」「帰化選手を除く」という条件で抽出しました。

該当したのは次の9人です。

選手身長当時の所属ポジション
竹内譲次207cmアルバルク東京PF
竹内公輔206cm栃木ブレックスPF/C
太田敦也206cm三遠ネオフェニックスC
伊藤俊亮204cm千葉ジェッツC
橋本晃佑203cm栃木ブレックスPF/C
谷口大智201cm秋田ノーザンハピネッツPF/C
野本建吾200cm川崎ブレイブサンダースSF/PF
山田大治200cm広島ドラゴンフライズPF/C
中西良太200cm熊本ヴォルターズPF/C

現在も現役を続ける竹内兄弟、橋本晃佑、谷口大智、野本建吾などの名前があります。

一方で、現在と比べると人数そのものがかなり少なかったことが分かります。

10年間で9人から32人へ

2016-17シーズンと2026-27シーズンを比較してみましょう。

2016-172026-27
対象クラブ数3655
200cm以上の日本人9人32人
1クラブあたり0.25人0.58人
SF・SG・PGを含む選手1人8人
2m級に占める割合11.1%25.0%

単純な人数では、

9人 → 32人

となり、約3.6倍です。

ただし、この10年間で対象クラブ数も36から55へ増えています。

「チームが増えたから2m以上の日本人も増えただけでは?」という見方もできるため、1クラブあたりの人数でも比較してみます。

2016-17シーズンは、

9人 ÷ 36クラブ=0.25人

2026-27シーズンは、

32人 ÷ 55クラブ=約0.58人

です。

1クラブあたりで比較しても約2.3倍。

リーグの拡大だけでは説明できないほど、2m級の日本人選手がBリーグのロスターに入るケースは増えています。

変わったのは人数だけではない

さらに興味深いのがポジションです。

2016-17シーズンの9人を見ると、そのほとんどがCまたはPFでした。

C/PF以外のポジションを登録ポジションに含んでいたのは、200cmの野本建吾(SF/PF)だけです。

つまり、

9人中1人=11.1%

でした。

一方、2026-27シーズンには、

  • 渡邊雄太|206cm|SF/PF
  • 渡邉伶音|206cm|SF/PF
  • 長谷川比源|202cm|SF/PF
  • ラシード ファラーズ|202cm|SF/PF
  • 山﨑一渉|201cm|SF/PF
  • 伊久江ロイ英輝|201cm|SF/PF
  • 菅野ブルース|200cm|SG
  • 駒水大雅ジャック|200cm|SF/PF

と、SF・SGを登録ポジションに含む2m級日本人が8人います。

32人中8人なので、割合は25.0%。

1人 → 8人

と大きく増えました。

「2m=センター」ではなくなってきた

この変化は、日本人選手の大型化を考えるうえで人数以上に重要かもしれません。

2016-17シーズンに200cm以上だった選手を見ると、竹内兄弟、太田敦也、伊藤俊亮、橋本晃佑、谷口大智など、日本代表やBリーグで活躍した優れたビッグマンが並びます。

ただし、役割は基本的にインサイドが中心でした。

現在も川真田紘也、シェーファー アヴィ幸樹、平岩玄など、インサイドを主戦場とする2m級日本人は数多くいます。

その一方で、現在は2mを超える選手がウイングとしてプレーするケースも増えています。

象徴的なのが渡邊雄太です。

206cmながらセンターではなくSF/PFとしてプレーし、NBAでもアウトサイドシュートやペリメーターディフェンスなどを武器にしてきました。

さらに若い世代では206cmの渡邉伶音、202cmの長谷川比源、201cmの山﨑一渉、伊久江ロイ英輝らがSF/PF登録。

そして菅野ブルースは200cmながらSG登録です。

日本人選手の大型化とは、単純に「背の高いセンターが増えた」という変化だけではありません。

サイズのある選手がインサイド以外の役割を担うようになっていることも、この10年間の大きな変化といえそうです。

205cm以上の日本人選手は10人

現在の大型選手をもう少し詳しく見てみましょう。

2026-27シーズンには205cm以上の日本人選手だけでも10人います。

狩野富成|210cm

2026-27シーズンのBリーグで最長身となる日本人選手。

登録身長は210cmです。

日本人では非常に希少な210cm級のサイズを持つビッグマンで、インサイドで高さを生かせる存在です。

竹内譲次|207cm

長年にわたり日本バスケットボール界を代表してきたビッグマン。

207cmのサイズを持ち、双子の兄・竹内公輔とともに日本代表でも長くプレーしてきました。

興味深いことに、2016-17シーズンにも200cm以上の日本人9人に入っており、10年後の2026-27シーズンにも同じリストに名前があります。

渡邉飛勇|207cm

207cmのサイズに加え、高い身体能力を持つビッグマン。

アメリカの大学バスケットボールを経験し、日本代表にも選出されてきました。

高さだけでなく機動力を備えている点も特徴です。

竹内公輔|206cm

竹内譲次の双子の兄である竹内公輔も、Bリーグ初年度から現在までプレーする大型日本人選手です。

登録身長は206cm。

日本代表として数多くの国際大会を経験し、長年日本のインサイドを支えてきました。

渡邊雄太|206cm

日本人選手の大型化を考えるうえで欠かせない存在です。

206cmながら主戦場はフォワード。

NBAでも長くプレーし、アウトサイドシュートやペリメーターディフェンスなど、インサイドに限定されない役割を担ってきました。

シェーファー アヴィ幸樹|206cm

206cmのサイズを持つ日本人ビッグマン。

NCAAでのプレー経験を持ち、日本代表でもプレーしてきました。

サイズだけでなく機動力も備えた現代型ビッグマンのひとりです。

市川真人|206cm

206cmのサイズを持つインサイドプレーヤー。

日本人だけで206cm級のビッグマンをロスターに置けることは、クラブの編成面でも大きな意味を持ちます。

渡邉伶音|206cm

若い世代の大型選手として注目したい存在です。

206cmながらSF/PF登録。

単純なインサイドプレーヤーではなく、フォワードとしてプレーできる大型選手として今後の成長が注目されます。

青木ブレイク|205cm

205cmのサイズを持つパワーフォワード。

日本人選手として恵まれたサイズを持ち、インサイドで高さを生かします。

マシュー・アキノ|205cm

205cmのサイズを持つパワーフォワード。

2026-27シーズンは日本登録でプレーしており、本記事では日本人選手側に掲載しています。

200~204cmにも多彩な選手がそろう

204cmには川真田紘也と加藤ダニエル。

川真田は日本代表でもプレーしており、身体を張ったインサイドディフェンスやリバウンドなどで存在感を発揮してきました。

203cmには橋本晃佑。

橋本も2016-17シーズンの200cm以上の日本人9人に含まれており、10年間にわたってBリーグでプレーする大型日本人選手のひとりです。

202cmには長谷川比源、ウィタカ ケンタ、ラシード ファラーズ、モッチ ラミン。

201cmには山﨑一渉、伊久江ロイ英輝、井上宗一郎、広瀬翔一、鶴田美勇士、ソウ シェリフ、土屋アリスター時生、谷口大智、野本建吾。

200cmには平岩玄、木林優、菅野ブルース、駒水大雅ジャック、髙橋浩平、鈴木悠介がいます。

特に200~202cmの選手を見ると、センターだけでなくフォワードやウイングタイプも多く、現在の日本人大型選手の多様性が分かります。

竹内兄弟の世代から若い2m級選手の世代へ

今回の比較から分かるように、日本人の大型選手自体は決して最近になって初めて登場したわけではありません。

Bリーグ初年度にも竹内公輔・譲次兄弟、太田敦也、伊藤俊亮ら、日本代表クラスの大型選手がいました。

つまり、

「昔の日本人は小さく、現在の日本人は大きい」

と単純化するのは適切ではありません。

注目したいのは、その層の厚さです。

2016-17シーズンには36クラブで9人だった2m級日本人が、2026-27シーズンには55クラブで32人。

竹内兄弟のようなベテランが現在もプレーする一方、渡邉伶音、長谷川比源、山﨑一渉、伊久江ロイ英輝など、若い世代にも2m級の選手が存在します。

一部の突出した大型選手だけではなく、リーグ全体で2m級日本人の層が厚くなっていることが、この10年間の変化として見えてきます。

日本人選手はなぜ大型化している?

今回の数字から「Bリーグでプレーする2m以上の日本人が増えている」ことは確認できます。

ただし、これだけで「日本人そのものの平均身長が伸びた」と結論づけることはできません。

考えるべきなのは、育成年代での選手育成やポジションの考え方の変化です。

世界のバスケットボールでは、2mを超える選手がボールを運び、3ポイントシュートを打ち、複数のポジションを守ることも珍しくありません。

日本が世界と戦うためにも、大型選手を単純なセンターとして育てるだけではなく、ガードやフォワードに求められる技術を身につけることが重要になります。

現在のBリーグでSF/PFタイプの2m級日本人が増えていることも、こうした世界的なポジションレス化と無関係ではないでしょう。

日本人選手の「大型化」は、身体的なサイズだけでなく、選手育成や役割の変化と合わせて見ていく必要があります。

世界では身長2mでも「大型選手」とは限らない

日本人選手の中では、200cmを超えれば大型選手と呼ばれることが多いでしょう。

しかしNBAや国際大会では、2m前後のウイングプレーヤーは珍しい存在ではありません。

世界と戦ううえで重要なのは、「2mあること」そのものではなく、そのサイズで何ができるかです。

206cmの渡邊雄太がNBAでウイングとしてプレーできたことは、その分かりやすい例です。

今後、日本代表が世界の強豪国との差を縮めていくためにも、2m級の日本人選手がインサイドだけでなく、ウイングやガードに近いスキルをどれだけ身につけられるかは重要なポイントになりそうです。

身長200cm以上の帰化選手も13人

ここまで紹介してきた32人とは別に、Bリーグには身長200cm以上の帰化選手も所属しています。

2026-27シーズンに確認できる選手は次の通りです。

選手身長所属
アレックス・カーク211cm川崎ブレイブサンダース
ジョシュ・ホーキンソン208cm東京サンロッカーズ
ジョシュ・ハレルソン208cm三遠ネオフェニックス
ダマ・ムッサ207cm越谷アルファーズ
ギャビン・エドワーズ206cm宇都宮ブレックス
ライアン・ロシター206cmアルバルク東京
メイヨ ニック206cm広島ドラゴンフライズ
小寺ハミルトンゲイリー206cm香川ファイブアローズ
エヴァンス ルーク203cmアルティーリ千葉
ウィリアムス ニカ203cm千葉ジェッツ
シェイク・ケイタ203cm横浜エクセレンス
トーマス・ケネディ201cmシーホース三河
マイケル・パーカー200cm愛媛オレンジバイキングス

B.LEAGUE公式サイトでは、帰化選手についてもリーグ登録国籍が「日本」と表示される場合があります。

そのため、本記事では通常の日本人選手32人とは分けて掲載しています。

日本人選手の大型化は「人数」と「役割」の両方で進んでいる

今回、Bリーグ初年度と2026-27シーズンを同じ条件で比較すると、

200cm以上の日本人選手は9人から32人へ増加。

クラブ数の違いを考慮しても、

1クラブあたり0.25人から0.58人へ増加。

さらにSF・SG・PGを登録ポジションに含む2m級日本人は、

1人から8人へ増加。

という結果になりました。

もちろん、この数字だけで「日本人そのものが10年間で身体的に大型化した」と断定することはできません。

一方で、Bリーグのロスターに入る2m級の日本人選手が増え、その役割もインサイドだけではなくウイングやバックコートへ広がっていることは確認できます。

10年前には希少だった2m級の日本人選手。

現在は「2mあること」だけではなく、「2mのサイズで何ができるのか」が問われる時代へ変わりつつあります。

今後さらに注目したいのは、身長200cm以上の日本人が何人まで増えるのかではなく、その選手たちがどのポジションで、どのようなプレーをするようになるのか。

日本代表が世界と戦っていくうえでも、日本人大型選手の「人数」と「役割」の変化は引き続き注目したいテーマです。

出典

・B.LEAGUE公式サイト「選手一覧・ロスター」
・B.LEAGUE公式サイト「B.LEAGUE 2016-17シーズン」
・B.LEAGUE公式サイト「B.LEAGUE規約・規程」
・各B.LEAGUEクラブ公式サイト 2016-17シーズン選手情報
・各B.LEAGUEクラブ公式サイト 2026-27シーズン選手情報
・公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)公式情報

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