NBAを目指す日本人選手にとって、大きなステップとなる舞台の一つが「NBA Gリーグ」です。
これまでGリーグ、そしてその前身であるDリーグでは、田臥勇太、富樫勇樹、渡邊雄太、馬場雄大、富永啓生、河村勇輝といった日本人選手がプレーしてきました。
本記事では、Gリーグまたは前身のDリーグで公式戦に出場した日本人選手を一覧で紹介します。
※帰化によって日本国籍を取得した選手は対象外としています。
Gリーグを経験した日本人選手一覧
これまでGリーグまたは前身のDリーグで公式戦に出場した日本人選手は、以下の6人です。
| 選手 | Gリーグ所属チーム | 主な出場時期 | Gリーグでの主な実績 |
|---|---|---|---|
| 田臥勇太 | アルバカーキ・サンダーバーズなど | 2005~2008年 | Dリーグ3シーズンでプレー |
| 富樫勇樹 | テキサス・レジェンズ | 2014-15 | 25試合出場 |
| 渡邊雄太 | メンフィス・ハッスル | 2018~2020年 | 2シーズンでプレー |
| 馬場雄大 | テキサス・レジェンズ | 2019-20、2022-23 | 64試合出場 |
| 富永啓生 | インディアナ・マッドアンツ | 2024-25 | 25試合出場 |
| 河村勇輝 | メンフィス・ハッスル | 2024-25 | 24試合で平均12.4得点・7.8アシスト |
Gリーグでは、NBA入りを目指す若手選手だけでなく、NBAチームと契約しながら出場機会を得る選手もプレーしています。
日本人選手にとっても、NBAに近い環境で実戦経験を積む重要な舞台となっています。
田臥勇太
日本人選手として最初にGリーグの前身であるDリーグでプレーした選手が田臥勇太です。
田臥選手は2005-06シーズンにアルバカーキ・サンダーバーズ、2006-07シーズンにベーカーズフィールド・ジャム、2007-08シーズンにアナハイム・アーセナルでプレーしました。
Dリーグでは3シーズンにわたってプレーしています。
田臥選手はその後、2004年にフェニックス・サンズでNBA公式戦にも出場。
日本人として初めてNBAの公式戦に出場した選手として知られています。
現在のNBA Gリーグ公式サイトでも、田臥選手はGリーグの歴代選手として掲載されています。
田臥勇太のGリーグでの成績
Dリーグ時代の主な成績は以下の通りです。
- 2005-06:アルバカーキ・サンダーバーズ
- 2006-07:ベーカーズフィールド・ジャム
- 2007-08:アナハイム・アーセナル
ポイントガードとして得点だけでなく、アシストを武器にプレーしました。
田臥選手のDリーグ挑戦は、その後の日本人選手がアメリカでプレーする道を切り開いた先駆的な挑戦だったと言えるでしょう。
富樫勇樹
富樫勇樹選手は、2014-15シーズンにテキサス・レジェンズでプレーしました。
2014年のDリーグドラフトで指名され、テキサス・レジェンズに加入しています。
当時のDリーグは、現在のNBA Gリーグへと名称が変わる前のリーグです。
富樫勇樹のGリーグ成績
2014-15シーズンは25試合に出場。
- 出場試合数:25試合
- 平均得点:2.0得点
- 平均リバウンド:0.4本
- 平均アシスト:1.0本
- 3ポイント成功率:45.5%
出場時間は平均8.3分でした。
現在はBリーグを代表するポイントガードとなった富樫選手ですが、20代前半の時期にはアメリカのDリーグでもプレーしていました。
渡邊雄太
日本人選手の中でも、GリーグからNBAへのステップアップを実現した代表的な選手が渡邊雄太選手です。
渡邊選手は2018-19シーズンからメンフィス・ハッスルでプレー。
NBAのメンフィス・グリズリーズと契約しながら、Gリーグのハッスルにも出場しました。
渡邊雄太のGリーグ成績
2018-19シーズンは33試合に出場し、平均14.2得点、7.2リバウンド、2.6アシストを記録。
続く2019-20シーズンは22試合に出場し、平均17.2得点、6.0リバウンド、1.9アシストを記録しました。
Gリーグでのプレーを通じて成長を続け、NBAではメンフィス・グリズリーズ、トロント・ラプターズなどでプレー。
日本人選手としてNBAで長くプレーした代表的な選手となりました。
馬場雄大
馬場雄大選手は、2019-20シーズンと2022-23シーズンにテキサス・レジェンズでプレーしました。
2019-20シーズン
2019-20シーズンは41試合に出場。
- 出場試合数:41試合
- 平均得点:6.3得点
- 平均リバウンド:2.5本
- 平均アシスト:1.3本
2022-23シーズン
2022-23シーズンは23試合に出場し、平均12.3得点、4.8リバウンド、2.1アシストを記録。
Gリーグでは2シーズン合計64試合に出場し、通算平均は8.5得点、3.4リバウンド、1.6アシストとなっています。
馬場選手はGリーグだけでなく、オーストラリアのNBLやフランスリーグなど海外でもプレー経験を積み、日本代表としても長く活躍しています。
富永啓生
富永啓生選手は、2024-25シーズンにインディアナ・マッドアンツでGリーグに参戦しました。
ネブラスカ大学でプレーした後、NBA入りを目指してアメリカでプロキャリアをスタート。
Gリーグでは3ポイントシュートを武器にプレーし、2025年にはGリーグの「アップ・ネクスト・ゲーム」にも選出されました。
富永啓生のGリーグ成績
2024-25シーズンは、GリーグのTip-Off Tournamentとレギュラーシーズンを合わせて25試合に出場。
シーズン全体では、
- 出場試合数:25試合
- 平均得点:3.4得点
- 平均リバウンド:0.7本
- 平均出場時間:7.8分
- フィールドゴール成功率:39.4%
- 3ポイント成功率:34.8%
- フリースロー成功率:85.7%
という成績でした。
Gリーグでの経験を経て、2025年からはBリーグのレバンガ北海道でプレーしています。
河村勇輝
現在の日本人Gリーグ経験者の中でも、特に大きなインパクトを残したのが河村勇輝選手です。
河村選手は2024-25シーズン、メンフィス・グリズリーズのツーウェー契約選手としてNBAとGリーグの両方でプレーしました。
主戦場となったのがメンフィス・ハッスルです。
河村勇輝のGリーグ成績
2024-25シーズンのGリーグでは24試合に出場し、
- 平均得点:12.4得点
- 平均リバウンド:2.7本
- 平均アシスト:7.8本
- 平均出場時間:31.0分
を記録しました。
アシスト数はリーグ6位となり、1試合16アシストを記録した試合もありました。
また、Gリーグの若手有望選手が選出される「アップ・ネクスト・ゲーム」にも選ばれています。
河村勇輝はNBAでもプレー
河村選手はGリーグだけでなく、2024-25シーズンにメンフィス・グリズリーズでNBA公式戦にも出場しました。
NBAでは22試合に出場し、
- 平均得点:1.6得点
- 平均リバウンド:0.5本
- 平均アシスト:0.9本
- 平均出場時間:4.2分
を記録。
その後、2025-26シーズンもNBAのシカゴ・ブルズとツーウェー契約を結び、Gリーグのウィンディシティ・ブルズでもプレーしています。
NBA Gリーグ公式の現在の成績では、ウィンディシティ・ブルズで平均18.7得点、5.0リバウンド、11.0アシストを記録しています。
河村選手は、Gリーグを経由してNBAでプレーする日本人選手の新たなモデルケースとなっています。
GリーグからNBAに進んだ日本人選手は?
Gリーグ、またはその前身のDリーグを経験し、その後NBA公式戦に出場した日本人選手は3人です。
田臥勇太
2004年にフェニックス・サンズでNBA公式戦に出場。
日本人初のNBA公式戦出場選手となりました。
渡邊雄太
メンフィス・グリズリーズとの契約下でGリーグのメンフィス・ハッスルに所属。
その後NBAで長くプレーし、日本人選手としてNBAで確かな実績を残しました。
河村勇輝
2024-25シーズンにメンフィス・グリズリーズでNBA公式戦に出場。
Gリーグではハッスルの中心選手として活躍し、NBAとGリーグを行き来しながら経験を積みました。
この3人は、Gリーグを経験してNBA公式戦に出場した日本人選手という共通点を持っています。
そもそもNBA Gリーグとは?
NBA Gリーグは、NBAの公式マイナーリーグです。
NBAチームと近い関係にあり、若手選手の育成やNBA選手の調整の場として重要な役割を担っています。
また、NBAチームと「ツーウェー契約」を結んでいる選手は、NBAとGリーグの両方でプレーすることができます。
そのため、NBAを目指す選手にとっては、単なる下部リーグというだけではなく、NBAへのステップアップにつながる重要な舞台となっています。
なお、現在の「Gリーグ」という名称になったのは2017-18シーズンからです。
それ以前は「NBA Dリーグ(NBA Development League)」という名称で運営されていました。
そのため、田臥勇太選手や富樫勇樹選手がプレーした時代は「Dリーグ」と呼ばれていましたが、本記事では現在のGリーグにつながるリーグとしてまとめています。
日本人選手にとってGリーグはNBAへの登竜門
これまでGリーグ、Dリーグでプレーした日本人選手を見ると、それぞれ異なる形でNBAを目指していたことが分かります。
田臥勇太選手が日本人として初めてDリーグに挑戦し、その後、渡邊雄太選手がGリーグからNBAへとステップアップ。
さらに河村勇輝選手もGリーグで大きなインパクトを残し、NBA公式戦出場を果たしました。
一方、富樫勇樹、馬場雄大、富永啓生といった選手もGリーグでの経験を積み、日本代表や海外リーグ、Bリーグなどでキャリアを築いています。
今後もNBAを目指してアメリカへ渡る日本人選手が増えれば、Gリーグでプレーする日本人選手もさらに増えていくかもしれません。
まとめ
Gリーグまたは前身のDリーグで公式戦に出場した日本人選手は、これまで以下の6人です。
- 田臥勇太
- 富樫勇樹
- 渡邊雄太
- 馬場雄大
- 富永啓生
- 河村勇輝
このうち、Gリーグ・Dリーグを経験した後にNBA公式戦へ出場したのは、田臥勇太、渡邊雄太、河村勇輝の3人です。
特に河村勇輝選手は、Gリーグで高いアシスト能力を発揮しながらNBAでもプレーしており、現在進行形でキャリアを伸ばしています。
今後、新たにGリーグへ挑戦する日本人選手が現れるのかにも注目です。
参考・出典
- NBA G League公式サイト
- NBA G League Stats
- B.LEAGUE公式サイト
- Indiana Mad Ants公式サイト
- NBA公式サイト

コメント