アメリカの大学バスケットボール最高峰の一つであるNCAA Division I(NCAA D1)。
これまで八村塁、渡邊雄太、富永啓生など、後に日本代表やNBAで活躍する選手たちもNCAA D1でプレーしてきました。
では、2026-27シーズンにNCAA D1でプレーする日本人選手は誰なのでしょうか。
この記事では、2026-27シーズンの大学公式ロスターをもとに、日本国籍を持つ選手、日本代表として活動・選出された選手など、日本バスケットボール界との明確なつながりがある選手を調査。
男子・女子を合わせて、現時点で確認できた9選手を紹介します。
※情報は2026年9月11日時点で確認したものです。大学公式サイト、FIBA、日本バスケットボール協会(JBA)などを優先して確認しています。
2026-27シーズンのNCAA D1日本人選手一覧
2026-27シーズンにNCAA D1でプレーする選手として確認できたのは、以下の9人です。
男子
| 選手 | 大学 | 学年 | ポジション |
|---|---|---|---|
| ジェイコブス晶 | フォーダム大学 | Senior | F |
| テーブス流河 | ファーマン大学 | Junior | G |
| 山ノ内勇登 | サザン・インディアナ大学 | Senior | F |
| 川島悠翔 | シアトル大学 | Junior | F |
| 粟田光 | トロイ大学 | 3rd Year | G |
女子
| 選手 | 大学 | 学年 | ポジション |
|---|---|---|---|
| 坂野美音 | フロリダ・インターナショナル大学(FIU) | Senior | G |
| サラ・ミラー | UCアーバイン | Junior | G |
| ルナ・ウエダ | イースタン・ケンタッキー大学 | Junior | G |
| 庵原有紗 | リッチモンド大学 | Freshman | F |
男子のNCAA D1日本人選手
ジェイコブス晶|フォーダム大学
2026-27シーズン:Senior
ポジション:Forward
出身:神奈川県横浜市
ジェイコブス晶は、フォーダム大学で4年目のシーズンを迎えます。
2026-27シーズンのフォーダム大学公式ロスターには、Senior、Yokohama, Japanとして掲載されています。
NBA Global Academyを経てハワイ大学に進学し、その後フォーダム大学へ転校。2025-26シーズンはフォーダムで32試合に出場し、30試合に先発。平均7.2得点、4.8リバウンドを記録しました。チームの3ポイント成功数でも44本を記録しています。
日本代表でもすでに実績があります。
2024年のパリ五輪に出場したほか、2025年のFIBAアジアカップでは4試合に出場して平均7.5得点、3.0リバウンドを記録。2026年のFIBAワールドカップ2027アジア地区予選にも出場しています。
また、2026年度の男子日本代表候補選手紹介にもフォーダム大学所属として掲載されています。
2025-26シーズン成績
- 32試合出場
- 30試合先発
- 7.2得点
- 4.8リバウンド
- 44本の3ポイント成功
NCAAでの経験を積みながら、すでに日本代表でもプレーしている選手だけに、2026-27シーズンのさらなる成長が期待されます。
テーブス流河|ファーマン大学
2026-27シーズン:Junior
ポジション:Guard
出身:東京都
テーブス流河は、2026-27シーズンからファーマン大学でプレーします。
これまでボストン・カレッジで2シーズンを過ごしていましたが、2026年にファーマン大学へ転校。
ファーマン大学の2026-27シーズン公式ロスターには、Junior、Tokyo, Japan、Boston College出身として掲載されています。
2025-26シーズンのボストン・カレッジでは29試合に出場し、20試合に先発。
平均6.3得点、1.6リバウンド、2.2アシストを記録し、3ポイントは39.2%の成功率でした。
2025-26シーズン成績
- 29試合出場
- 20試合先発
- 6.3得点
- 1.6リバウンド
- 2.2アシスト
- 3P成功率39.2%
ファーマン大学で新たな環境に挑戦する2026-27シーズンは、さらに出場時間や役割を増やせるか注目されます。
山ノ内勇登|サザン・インディアナ大学
2026-27シーズン:Senior
ポジション:Forward
出身:福島県会津若松市
山ノ内勇登は、2026-27シーズンからサザン・インディアナ大学でプレーします。
2025-26シーズンはオーラル・ロバーツ大学でプレーしていましたが、2026年にサザン・インディアナ大学への移籍が決定。
大学公式ロスターではSenior、Aizuwakamatsu, Japan、前所属Oral Robertsとして掲載されています。
2025-26シーズンのオーラル・ロバーツでは32試合に出場し、18試合に先発。
平均6.9得点、4.2リバウンドを記録しました。ノースダコタ大学戦では8本中8本のフィールドゴールを決め、20得点を記録しています。
2025-26シーズン成績
- 32試合出場
- 18試合先発
- 6.9得点
- 4.2リバウンド
- FG成功率42.7%
山ノ内は2021年にU19日本代表としてFIBA U19ワールドカップにも出場しています。
ラマー大学、ポートランド大学、ネバダ大学、オーラル・ロバーツ大学を経て、2026-27シーズンはサザン・インディアナ大学へ。
複数の大学を渡り歩きながらNCAA D1でキャリアを積み重ねている選手です。
川島悠翔|シアトル大学
2026-27シーズン:Junior
ポジション:Forward
出身:群馬県
川島悠翔は、シアトル大学で3年目のシーズンを迎えます。
2026-27シーズンの大学公式ロスターではJunior、Gunma, Japanとして掲載されています。
2025-26シーズンは4試合に途中出場し、平均5.0得点、2.8リバウンドを記録しました。
まだNCAAでの出場時間は限られていますが、世代別日本代表では非常に豊富な実績を持っています。
2025-26シーズン成績
- 4試合出場
- 5.0得点
- 2.8リバウンド
- 8.1分
川島は2024年FIBAアジアカップ予選で男子日本代表のシニアチームにも選出されています。
さらに、U16、U17、U18、U19の各年代で日本代表としてプレー。
特に2022年のFIBA U16アジア選手権では大会MVPに選出され、平均26.6得点、11.2リバウンド、2.2アシストを記録しました。
2026年には日本代表の国際強化試合にも選出され、JBAの代表メンバーにもシアトル大学所属として掲載されています。
NCAAでのプレータイムをどこまで増やせるか、今後の成長に注目です。
粟田光|トロイ大学
2026-27シーズン:3rd Year
ポジション:Guard
出身:東京都八王子市
粟田光はトロイ大学で3年目のシーズンを迎えます。
大学公式ロスターでは3rd Year、Hachioji, Japanとして掲載されています。
2025-26シーズンは5試合に出場。
まだ出場機会は限定的で、大学公式プロフィールによると2025-26シーズンは5試合に出場し、サザン・ミス戦で大学初得点を記録しました。
2025-26シーズン成績
- 5試合出場
- 0.2得点
- 0.2リバウンド
- 0.0アシスト
高校時代は八王子学園八王子高校でプレーし、全国大会出場経験を持つガードです。
現時点ではNCAA D1での出場時間は限られていますが、2026-27シーズンにどこまでローテーションへ食い込めるかがポイントになりそうです。
女子のNCAA D1日本人選手
坂野美音|フロリダ・インターナショナル大学(FIU)
2026-27シーズン:Senior
ポジション:Guard
出身:山梨県
坂野美音は2026-27シーズンからフロリダ・インターナショナル大学(FIU)でプレーします。
ここは過去の情報を確認する際に注意が必要な選手です。
2025-26シーズンはマイアミ大学(Ohio)に所属していましたが、2026-27シーズンはFIUへ移籍。
FIUの2026-27公式ロスターには、Senior、Yamanashi, Japan、前所属としてSouth Georgia Tech/Miami(OH)が記載されています。
2025-26シーズンのマイアミ大学では33試合に出場し、平均1.5得点、0.6リバウンド、0.3アシストでした。
2025-26シーズン成績
- 33試合出場
- 1.5得点
- 0.6リバウンド
- 0.3アシスト
- FG成功率34.0%
- 3P成功率20.8%
2026-27シーズンは新天地FIUで、出場機会を増やせるか注目されます。
サラ・ミラー|UCアーバイン
2026-27シーズン:Junior
ポジション:Guard
出身:アメリカ・アリゾナ州
サラ・ミラーは、今回の「日本人選手」の定義を考えるうえで興味深い選手です。
ミラーはアメリカ出身ですが、日本人の血を引くハーフで、2025年には女子日本代表のトレーニングキャンプメンバーに選出されています。
そのため、今回の記事では「日本バスケットボール界との明確なつながりがある選手」として掲載します。
2026-27シーズンはペンシルベニア大学からUCアーバインへ移籍。
UCアーバイン公式サイトでもJunior、Previous SchoolとしてPennが掲載され、日本代表のトレーニングキャンプに参加したことが紹介されています。
2025-26シーズンのペンシルベニア大学では15試合に出場し、平均1.1得点、0.3リバウンド、0.2アシスト。
出場時間は平均3.3分と限られました。
2025-26シーズン成績
- 15試合出場
- 1.1得点
- 0.3リバウンド
- 0.2アシスト
- 3P成功率42.9%
一方、1年目の2024-25シーズンには28試合に出場して平均5.5得点、1.9リバウンド、0.7アシストを記録。
3ポイントを37本成功させ、USBWA National Freshman of the WeekやIvy League Rookie of the Weekにも選出されています。
さらに2025年6月には日本代表の試合にも出場。
中国チャイニーズ・タイペイ戦では約11分の出場で12得点を記録したと報じられています。
NCAAでの成長とともに、日本代表での今後の活動にも注目したい選手です。
ルナ・ウエダ|イースタン・ケンタッキー大学
2026-27シーズン:Junior
ポジション:Guard
出身:東京都
ルナ・ウエダは、2026-27シーズンからNCAA D1のイースタン・ケンタッキー大学でプレーします。
大学公式ロスターではJunior、Tokyo, Japan、前所属Casper Collegeとして掲載されています。
ウエダはアメリカの2年制大学であるCasper Collegeで2年間プレーした後、NCAA D1へステップアップしました。
2025-26シーズンは23試合に先発し、平均12.0得点、3.2アシスト、2.6リバウンド、2.2スティールを記録しています。
2025-26シーズン成績
- 23試合先発
- 12.0得点
- 3.2アシスト
- 2.6リバウンド
- 2.2スティール
- FG成功率43%
- 3P成功率31%
2年間のCasper Collegeでのキャリアでは、60試合で710得点、183アシスト、155リバウンドを記録。
2026-27シーズンは、Juniorとして初めてNCAA D1の舞台に挑戦します。
また、2024年にはU18女子日本代表としてFIBA U18女子アジアカップに出場しています。FIBAの選手ページでも国籍はJPNとされています。
「日本の高校→アメリカの短大→NCAA D1」というルートを歩んでいる点でも注目したい選手です。
庵原有紗|リッチモンド大学
2026-27シーズン:Freshman
ポジション:Forward
出身:ドイツ・メーアブッシュ
2026-27シーズンからNCAA D1に挑戦する新加入選手として、今回の調査で見逃せなかったのが庵原有紗です。
リッチモンド大学の2026-27公式ロスターでは、Freshman、Forward、6フィート、Japan Aviation High School Hokkaido出身として掲載されています。
庵原はドイツ生まれで、ドイツのユース代表を経験した後、日本の世代別代表でもプレー。
2024年のFIBA U17女子ワールドカップでは日本代表として7試合に出場し、平均3.4得点、1.9リバウンドを記録しました。FIBAの登録国籍はJPN/GERとなっています。
高校時代は日本航空北海道でプレー。
2025年のインターハイではチームの準優勝に貢献し、大会ベスト5に選出。平均23.0得点、9.4リバウンド、3.0アシスト、1.8ブロックを記録しました。
さらにU18 Nissin Foods Top Leagueでは平均20.6得点、10.1リバウンド、2.0スティール、1.0ブロックを記録し、こちらでもベスト5に選ばれています。
2025-26シーズン
2025-26シーズンはNCAAではなく、日本航空北海道の高校生としてプレー。
そのため、2025-26 NCAA D1の大学成績はありません。
2026-27シーズンから、いよいよアメリカの大学バスケットボールに挑戦します。
2026-27シーズンは「男子5人・女子4人」
ここまで紹介した選手を整理すると、2026-27シーズンのNCAA D1日本人選手は以下の9人です。
男子5人
- ジェイコブス晶|フォーダム大学
- テーブス流河|ファーマン大学
- 山ノ内勇登|サザン・インディアナ大学
- 川島悠翔|シアトル大学
- 粟田光|トロイ大学
女子4人
- 坂野美音|フロリダ・インターナショナル大学
- サラ・ミラー|UCアーバイン
- ルナ・ウエダ|イースタン・ケンタッキー大学
- 庵原有紗|リッチモンド大学
2025-26シーズンから所属が変わった選手にも注目
2026-27シーズンの一覧を見ると、前年までNCAA D1でプレーしていた選手の移籍も目立ちます。
特に男子では、テーブス流河、山ノ内勇登が大学を移籍。
女子では坂野美音、サラ・ミラーがそれぞれ新天地へ移っています。
NCAAでは、同じ選手が複数の大学を渡り歩くケースも珍しくありません。
そのため「日本人NCAA選手一覧」を見るときには、単純に前年のリストを更新するだけでは不十分です。
今回も、前年の情報だけを見ると坂野美音は「マイアミ大学」、テーブス流河は「ボストン・カレッジ」、山ノ内勇登は「オーラル・ロバーツ大学」となります。
しかし2026-27シーズンの所属はそれぞれ、
- 坂野美音 → FIU
- テーブス流河 → ファーマン大学
- 山ノ内勇登 → サザン・インディアナ大学
へと変わっています。
2026-27シーズンは「NCAA D1日本人選手」がさらに身近に
今回紹介した9人の中には、すでに日本代表のシニアチームでプレーしている選手もいます。
ジェイコブス晶や川島悠翔は、2026年の日本代表活動でも大学所属のまま代表メンバーに名を連ねています。
一方で、山ノ内勇登やルナ・ウエダのように、世代別日本代表を経験しながらNCAAでキャリアを積み重ねている選手もいます。
さらに庵原有紗のように、日本の高校バスケットボールから直接NCAA D1へ挑戦する新たな選手も登場しています。
NCAA D1は、NBAやWNBAだけを目指すための場所ではありません。
アメリカの大学で競技力を高め、その後にBリーグやWリーグなど日本のプロリーグへ戻る選手もいます。
今後、日本からアメリカの大学バスケットボールへ挑戦する選手が増えていけば、この一覧も毎年大きく変わっていくでしょう。
2026-27シーズンは、9人の日本とゆかりのある選手たちが、アメリカの大学バスケットボールでどのような活躍を見せるのか注目です。
出典・参考資料
- Fordham University Athletics「2026-27 Men’s Basketball Roster」・ジェイコブス晶選手プロフィール
- Furman University Athletics「2026-27 Men’s Basketball Roster」
- Oral Roberts University Athletics「Yuto Yamanouchi-Williams」
- University of Southern Indiana Athletics「2026-2027 Men’s Basketball Roster」
- Seattle University Athletics「Yuto Kawashima」
- Troy University Athletics「Hikaru Awata」
- FIU Athletics「2026-27 Women’s Basketball Roster」
- UC Irvine Athletics「Sarah Miller」
- University of Pennsylvania Athletics「Sarah Miller」
- Eastern Kentucky University Athletics「Luna Ueda」
- University of Richmond Athletics「Arisa Ihara」
- FIBA Basketball「Akira Jacobs」「Yuto Kawashima」「Luna Ueda」「Arisa Ihara」各選手プロフィール
- 公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)「バスケットボール日本代表ページ」
※NCAAのロスターはシーズン途中でも変更される可能性があります。本記事では2026年9月11日時点で大学公式サイトから確認できる2026-27ロスターを基準としています。


コメント