現在オータムリーグ真っただ中の関東大学バスケ。
トップの1部リーグでは驚きの事態が起きました。
大けがにより長らく戦線を離脱していた東海大学の大倉颯太が、ロスター15名の中に名を連ねていたのです。
今回はそんな東海大学のキープレイヤー、大倉颯太選手をご紹介していきたいと思います!
~高校時代
2つ年上のお兄さん、大倉龍之介の影響でバスケットを始めた大倉選手は、中学時代は布水中で全国制覇を経験。
高校は全国の強豪からも誘いがある中、兄も進学した創部間もない地元石川県の北陸学院に進学します。
1年生から主力として活躍する中、1年生時のチーム成績はインターハイ2回戦敗退、ウインターカップはベスト16という結果でした。
2年生ではチームのエースとしてインターハイベスト8、ウインターカップ3位という結果にチームを導きます。
3年生のインターハイは2回戦敗退、ウインターカップはベスト16という結果に終わります。
しかし国体の試合では、1人で59得点をあげる驚異のスコアリング能力を見せつけ、この頃には周囲から高校ナンバー1プレイヤーという評価を受けるほどになっていました。
東海大学での活躍
大学は高校同様に兄・龍之介も進学していた東海大学へ進学します。
多くのスタープレーヤーを擁する東海大学で、1年生からリーグ戦、インカレの優勝に貢献する活躍を見せます。
2年生時はチームとして思うような成績が残せない時期を経験することとなりますが、特別指定選手として千葉ジェッツに入団。自身の力がプロの舞台でも通用することを証明しました。
3年生ではコロナウイルスの影響により春・夏と大会が行われない状況が続く厳しい状況の中、なんとか開催されたオータムリーグの代替試合、インカレではチームは見事優勝を果たします。
そして個人としては3年生ながらインカレのMVPに輝き、大学ナンバー1プレーヤーと認知されるようになります。
千葉ジェッツでの活躍と大怪我
インカレ後のシーズンオフには、2年時に続き千葉ジェッツに練習生、特別指定選手として加入。
例年はあまり見られなかった、競り合いの大事な時間でもプレータイムを獲得し活躍する姿を見せてくれました。
しかし、そんな中2月に行われた試合中のアクシデントで、前十字靭帯断裂、内側側副靭帯断裂、半月板損傷の、全治12か月の大怪我を負ってしまいます。
コートに立てない状態で迎えた4年生の春のトーナメントでは、コートの外からチームメイトへアドバイスを送ったり、自身のできることでチームに貢献していました。
そして苦しいリハビリを経て、当初報道されていたよりも大分早い10月31日の早稲田大学とのリーグ戦で、再びコートに戻ってきてくれました。
強み・特徴
高い身体能力とバスケセンス、ストイックにバスケに向き合う姿勢と探求心、そしてそこから培われたバスケIQ、下級生ながら自分から意見を発信してチーム作りを進められるリーダーとしての資質、果たしてこれだけのものを兼ね備えた選手がどれほどいるでしょうか。
大倉選手のバスケの知識はチームメイトである佐土原遼曰く、「なんでも知っている」というほど。
自身で学んだことをチームに還元し、戦術面のブレインとしても重要な役割を果たしており、今後PGとしてキャリアを築いていく上で非常に優れた能力を持ち合わせています。
まとめ
PGとして大切な能力をすべて持ち合わせているような大倉選手。
大学での最終学年は、コート上でプレーする姿を観ることは難しいかなと思っていましたが、嬉しいサプライズをファンに届けてくれました!
無理はして欲しくないですが、学生としての残り少ない試合を悔いの無いよう過ごして欲しいですね!
そしてインカレ後は、ルーキーらしからぬプレーでプロとして大活躍してくれると嬉しく思います。
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