2021年の第70回関東大学バスケットスプリングトーナメントは延期に次ぐ延期により、7月12日にようやく閉会を迎えることとなりました。
コロナ過で限られた練習時間の中開催された昨年のオータムカップ、インカレでは、圧倒的な強さを見せつけて東海大学がいずれの大会も優勝を果たしました。
そして今年の東海大学は昨年の優勝チームの主力がほとんど残り、王者の地位をさらに磐石なものに固めていくと、多くの人が予想していたことであろうと思います。
しかし、蓋を開けてみると優勝したのは東海大学でも、筑波大学でも専修大学でもなく、日本大学でした。
果たして昨年のオータムリーグ8位、インカレ2回戦敗退の日本大学が、優勝候補筆頭の東海大学を破るに至った原動力とは果たしてなんだったのでしょうか!?
有望ルーキーの加入と上級生のハッスル
今年の日大は1年生が非常に有望株が揃っている。
2月末に新入生の面々の情報が出回った時、実はすでに日大の躍進を予感する声が多く聞こえていました。
実際に今大会のロスター15名中、#3 米須玲音、#5 松村竜吾、#10 新沼康生、#12 コンゴロー・デイビット、#30 丸山賢人 の,実に5名が選手登録を勝ち取っています。
中でも米須玲音は今大会のアシスト王、コンゴロー・デイビットにいたっては、優秀選手賞、得点王、リバウンド王という個人賞まで受賞しています。
今年はこの二人が中心となることで、上級生たちからも思い切りのいいオフェンスが生まれ、今まで以上に攻守に渡ってエナジーのこもったパフォーマンスが発揮されているように感じます。
デフェンスの意識改革
いままでの日本大学と言うと、松脇圭史や杉本天昇といったシューターがいて、爆発力があるオフェンスが持ち味なイメージがありました。
しかし、昨年はデイフェンスやリバウンド、ルーズボールがおろそかとなり負けてしまうというケースがあったのも事実です。
その点を踏まえ、今年の日本大学は普段の練習からディフェンスの意識を高めて守備の強化を図っていました。
確かに今大会の日本大学は、大会を通じて70点以上相手に取られた試合はありません。
試合の内容を見ても、1on1のディフェンスはもちろん、ボールを持たない相手に対してもしつこいディナイで簡単にボールに触らせないなど、以前よりも意識高くディフェンスが展開できていたように思います。
川崎での活動を経た米須、昨年からの経験からディフェンスの大切さを痛感していた若林キャプテン等選手同士の話し合いの末、今年のチームは「全員でディフェンス」をテーマに意識高く守備力の強化に注力していました。
結果、ディフェンスから流れを呼び込み、オフェンスもいいリズムで展開できるようになり、チームとしての力が向上することになりました。
まとめ
新戦力が揃い、元々の魅力であるオフェンス力に、ディフェンス力が向上した日本大学。
チームとしてもまだまだ伸びしろのある選手だらけで、今後もチームとしての力は上がる期待しかありません。
残念ながら新人戦は中止となることが決定したようなので、次回はオータムカップまでお預けになりそうな状態ですが、これからの日本大学の活躍に要注目です!
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