中学生のバスケットボールには、どのような大会があるのでしょうか。
高校バスケではインターハイやウインターカップ、大学バスケではインカレなど、全国大会までの道筋が比較的分かりやすくなっています。
一方、中学年代は少し複雑です。
中学校の部活動を対象とした「全国中学校バスケットボール大会(全中)」がある一方で、U15年代では地域クラブやB.LEAGUEクラブのU15チームも活動しています。
さらに、中学校・クラブ・Bユースが同じ舞台で戦う「Jr.ウインターカップ」もあります。
この記事では、2026年度の公式情報をもとに、中学年代の主要なバスケットボール大会を整理します。
中学バスケの主な全国大会
現在の中学・U15年代で特に重要な全国大会は、次の3つです。
| 大会 | 主な対象 | 開催時期 | 大会の特徴 |
|---|---|---|---|
| 全国中学校バスケットボール大会(全中) | 中学校 | 8月 | 中学校の全国大会 |
| Jr.ウインターカップ | 中学校・クラブ・Bユース | 1月 | U15年代の全国大会 |
| B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP | B.LEAGUE U15 | 3月 | B.LEAGUEクラブのU15全国大会 |
このほか、2026年度からはU15クラブのブロック大会も各地域で整備されています。
JBAの2026年度スケジュールでも、「全国中学校バスケットボール大会」「Jr.ウインターカップ」「U15クラブブロック大会」がそれぞれ別の大会として掲載されています。
全国中学校バスケットボール大会(全中)
全中とは?
「全国中学校バスケットボール大会」は、中学校のバスケットボール部・地域クラブ活動などを対象とした全国大会です。
2026年度は「令和8年度全国中学校体育大会 第56回全国中学校バスケットボール大会」として、8月18日から20日まで島根県出雲市・松江市で競技が行われました。
男子・女子ともに24チーム、合計48チームが出場しています。
全中への道
全中は、基本的に次の流れで出場チームが決まります。
都道府県予選
↓
ブロック大会
↓
全国中学校バスケットボール大会(全中)
2026年度は、北海道・東北・関東・北信越・東海・近畿・中国・四国・九州の9ブロックで全国中学校体育大会の予選が行われました。
ブロックごとに全国大会への出場枠が設定されており、関東など複数チームが出場できるブロックもあります。
そのため、
「都道府県大会で優勝すれば全中に出場できる」
という単純な仕組みではなく、
都道府県予選を突破してブロック大会へ進み、ブロック大会で全国大会の出場枠を獲得する
という仕組みになっています。
2026年 全中の上位入賞校
男子
| 順位 | 学校 |
|---|---|
| 優勝 | 四日市メリノール学院中学校(三重県) |
| 準優勝 | 成立学園中学校(東京都) |
| 3位 | 金沢学院大学附属中学校(石川県) |
| 3位 | 京都精華学園中学校(京都府) |
四日市メリノール学院中学校は2年ぶり4回目の優勝となりました。
女子
| 順位 | 学校 |
|---|---|
| 優勝 | 京都精華学園中学校(京都府) |
| 準優勝 | 四日市メリノール学院中学校(三重県) |
| 3位 | 北九州市立折尾中学校(福岡県) |
| 3位 | 高石市立高南中学校(大阪府) |
京都精華学園中学校は4年連続4回目の優勝を達成しました。
2025年の全中上位校
直近2大会を見ると、男子では四日市メリノール学院、金沢学院大学附属、京都精華学園など、女子では京都精華学園、四日市メリノール学院、高南などが上位に入っています。
2025年は男子が金沢学院大学附属中学校、女子が京都精華学園中学校の優勝でした。
全中のブロック大会
2026年度の全中予選は、次の9ブロックで行われました。
| ブロック | 2026年度大会 | 開催地 |
|---|---|---|
| 北海道 | 北海道中学校バスケットボール大会 | 北海道札幌市 |
| 東北 | 東北中学校バスケットボール大会 | 青森県弘前市・平川市 |
| 関東 | 関東中学校バスケットボール大会 | 群馬県高崎市 |
| 北信越 | 北信越中学校総合競技大会 | 富山県魚津市・下新川郡 |
| 東海 | 東海中学校総合体育大会 | 三重県津市 |
| 近畿 | 近畿中学校総合体育大会 | 大阪府大阪市 |
| 中国 | 中国中学校バスケットボール選手権大会 | 鳥取県鳥取市 |
| 四国 | 四国中学校総合体育大会 | 徳島県徳島市 |
| 九州 | 九州中学校総合体育大会 | 沖縄県那覇市 |
これらはJBAが「ブロック大会(全国中学校体育大会予選)」として掲載している大会です。
Jr.ウインターカップ
Jr.ウインターカップとは?
Jr.ウインターカップは、正式には「全国U15バスケットボール選手権大会」と呼ばれる大会です。
全中との最大の違いは、中学校だけを対象とした大会ではないことです。
Jr.ウインターカップには、
- 中学校
- クラブ
- Bユース
のチームが参加します。
JBAも2026年度の全国大会として「中学校・クラブ・Bユース」を対象に掲載しています。
つまり、U15年代の異なるカテゴリーに所属するチームが、全国大会という同じ舞台で戦う大会です。
2026-27大会
2026-27年度は、
Jr.ウインターカップ2026-27
2026年度 第7回全国U15バスケットボール選手権大会
として開催されます。
- 開催日:2027年1月4日~8日
- 開催地:東京都調布市
と発表されています。
Jr.ウインターカップへの道
全中とは予選の仕組みが異なります。
基本的には、
都道府県予選
↓
都道府県代表
↓
Jr.ウインターカップ
という形です。
また、JBA推薦枠も設けられています。
そのため、
全中=都道府県→ブロック→全国
に対して、
Jr.ウインターカップ=都道府県予選→全国+JBA推薦
と覚えると分かりやすいでしょう。
なお、2026年度は参加資格や登録制度にも変更があります。JBAは、2026年度の全国U15選手権大会について、年度当初に登録したチームでの出場を原則とするなど、参加資格を定めています。
2025-26 Jr.ウインターカップの上位チーム
2025-26年度の第6回大会は、2026年1月4日~8日に東京都調布市の京王アリーナTOKYOで開催されました。
男子
| 順位 | チーム |
|---|---|
| 優勝 | 京都精華学園中学校(京都) |
| 準優勝 | 立川ダイス U15(東京) |
| 3位 | ライジングゼファー福岡 U15(福岡) |
| 4位 | 滋賀レイクス U15(滋賀) |
京都精華学園中学校は男子では初優勝でした。
女子
| 順位 | チーム |
|---|---|
| 優勝 | 京都精華学園中学校(京都) |
| 準優勝 | 四日市メリノール学院中学校(三重) |
| 3位 | Sprite(埼玉) |
| 4位 | J,sphere(愛知) |
京都精華学園中学校は女子で3大会連続3回目の優勝を達成し、男女アベック優勝となりました。
U15クラブバスケットボール大会
中学年代では、学校の部活動だけでなく、地域クラブで活動する選手も増えています。
JBAは部活動の地域移行やU15クラブチームの増加などを背景に、U15カテゴリーの大会体系を整備しています。
2026年度からは、U15クラブのブロック大会も各地域で開催されています。
2026年度 U15クラブブロック大会
| ブロック | 2026年度大会 |
|---|---|
| 北海道 | U15北海道クラブバスケットボール選手権大会 |
| 東北 | U15東北ブロッククラブリーグ(プレ大会) |
| 関東 | 2027年度から開催予定 |
| 北信越 | 北信越ブロックU15バスケットボールクラブトーナメント大会 |
| 東海 | 東海ブロックU15クラブバスケットボール大会プレ大会 |
| 近畿 | 近畿U15クラブバスケットボール選手権大会 |
| 中国 | 中国U15クラブバスケットボール選手権大会 |
| 四国 | U15四国クラブバスケットボール大会(プレ大会) |
| 九州 | U15全九州クラブバスケットボール夏季選手権大会プレ大会 |
JBAの2026年度スケジュールでは、関東は2027年度からの開催予定とされ、東北・東海・四国・九州では「プレ大会」として実施されるなど、地域によって大会の整備状況が異なります。
つまり、2026年度はU15クラブの全国的な大会体系が整備されている途中の段階と考えると分かりやすいでしょう。
B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP
B.LEAGUEの各クラブもU15チームを運営しています。
これらのチームを対象とした全国大会が、
B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP
です。
Jr.ウインターカップとは異なり、こちらはB.LEAGUE U15チームによる大会です。
2026年大会
「インフロニア B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2026」は、2026年3月25日~29日に栃木県宇都宮市の日環アリーナ栃木で開催されました。
2026年大会には51チームが参加し、琉球ゴールデンキングス U15が優勝しました。
2026年大会の上位チーム
| 順位 | チーム |
|---|---|
| 優勝 | 琉球ゴールデンキングス U15 |
| 準優勝 | ライジングゼファー福岡 U15 |
| 3位 | 佐賀バルーナーズ U15 |
| 4位 | 立川ダイス U15 |
| 5位 | 千葉ジェッツ U15 |
| 6位 | ファイティングイーグルス名古屋 U15 |
琉球ゴールデンキングス U15は大会2連覇を達成しました。
なお、2025年大会も琉球ゴールデンキングス U15が優勝しており、2年連続で頂点に立っています。
「中学校」「クラブ」「Bユース」の違い
現在のU15カテゴリーは、大きく分けると次の3つの登録区分があります。
中学校
学校の部活動など、中学校を拠点として活動するチームです。
全中の中心となるカテゴリーです。
クラブ
「中学校」「Bユース」に該当しないU15チームは、JBAでは「クラブ」として登録できます。
地域クラブなどが該当します。
Bユース
B.LEAGUEクラブが運営するU15チームです。
例えば、B.LEAGUE各クラブのU15チームがこれに当たります。
JBAの2026年度登録区分でも「中学校」「Bユース」「クラブ」という区分が設けられています。なお、Bクラブが複数のU15チームを保有する場合でも、B.LEAGUEに承認されるBユースは1チームで、それ以外は「クラブ」として登録されます。
全中とJr.ウインターカップの違い
中学バスケを調べるうえで、特に混同しやすいのがこの2大会です。
| 全国中学校バスケットボール大会 | Jr.ウインターカップ | |
|---|---|---|
| 通称 | 全中 | Jr.ウインターカップ |
| 開催時期 | 8月 | 1月 |
| 対象 | 中学校 | 中学校・クラブ・Bユース |
| 予選 | 都道府県→ブロック | 都道府県予選など |
| 全国大会 | 男女各24チーム | U15カテゴリーの全国大会 |
| ブロック大会 | あり | 全中のようなブロック予選ではない |
| 特徴 | 中学校の全国大会 | U15年代の全国選手権 |
つまり、
全中
都道府県予選
↓
ブロック大会
↓
全国中学校バスケットボール大会
というルートに対して、
Jr.ウインターカップ
都道府県予選など
↓
Jr.ウインターカップ
という違いがあります。
さらにJr.ウインターカップでは、中学校・クラブ・Bユースという異なるカテゴリーのチームが同じ大会に出場します。
中学バスケの大会を年間で見ると?
中学・U15年代の主要大会を年間スケジュールで見ると、おおむね次のようになります。
| 時期 | 主な大会 |
|---|---|
| 3月 | B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP |
| 春~夏 | 各都道府県の大会・予選 |
| 7~8月 | U15クラブブロック大会 |
| 8月 | 全国中学校バスケットボール大会 |
| 秋~冬 | Jr.ウインターカップ都道府県予選など |
| 1月 | Jr.ウインターカップ |
ただし、都道府県大会やU15クラブ大会の日程・大会方式は地域によって異なります。
また、JBAの2026年度スケジュールでは、U15クラブブロック大会自体も地域によって開催状況が異なります。
2026年度からU15カテゴリーの制度も変化
中学バスケを語るうえで、2026年度は一つの転換点でもあります。
JBAは、部活動の地域移行やU15クラブチームの増加などを背景として、U15カテゴリーの競技環境を整備しています。
2026年度からは、全国中学校体育大会とその予選に参加するチーム・選手について、JBAへの登録が必要となりました。
また、U15カテゴリーでは年度当初に登録したチームで大会に参加することを原則とするなど、移籍や大会参加についてもルールが定められています。
今後は、学校の部活動だけでなく、地域クラブやBユースを含めたU15年代全体の大会・育成環境がさらに整備されていくことになりそうです。
まとめ
中学バスケには、学校の部活動を中心とした「中学校の大会」だけでなく、地域クラブやB.LEAGUEクラブのU15チームを含めたさまざまな大会があります。
特に覚えておきたいのが次の4つです。
全国中学校バスケットボール大会(全中)
→ 中学校の全国大会
→ 都道府県予選からブロック大会を経て全国大会へ
Jr.ウインターカップ
→ 中学校・クラブ・Bユースが参加するU15全国大会
→ 中学年代の各カテゴリーが同じ舞台で戦う大会
U15クラブブロック大会
→ 地域クラブを対象とした大会
→ 2026年度から各地域で整備が進んでいる
B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP
→ B.LEAGUEクラブのU15チームによる全国大会
高校バスケや大学バスケと比べると、中学バスケは大会の仕組みが少し複雑です。
しかし、部活動・地域クラブ・Bユースという3つのカテゴリーを意識すると、現在のU15年代の大会体系が分かりやすくなります。
今後は、部活動の地域移行などによって、中学・U15年代のバスケットボール環境もさらに変化していくことが予想されます。
この記事では今後も大会日程や大会方式の変更に合わせて情報を更新していきます。


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